サウンド・オブ・ミュージック (Modern Classic Selection)
「わたしたちがある行動を起こすのを神が望んでいらっしゃるとしたら、それにともなう障害を乗り越える手伝いをしてくださるはずだ。いつもそうなのだから、わたしたちは、神を信頼してついていけばいい。」(P245)というマリアの言葉のとおり、無邪気とも思えるほど「あとのことは神様が必ずよくしてくださる」と信じて進んでいく一家。といってもあのマリアですから、周囲に笑いを巻き起こさないわけがないのです。
また、ヨーロッパのカトリックの人々の生活が生き生きと(そして愉快に)語られているのも、おもしろいところです。キリスト教入門としても好著(教理ではなく「キリスト教徒って結局どうよ?」がわかる本です)。
サウンド・オブ・ミュージック 製作45周年記念HDニューマスター版 (初回生産限定) [DVD]
ビデオ、レーザーディスク、DVDと同じタイトルを見てきたが、画質がより鮮明になり感動もさらに高まった。やはり原語で見るべき映画であり、素晴らしい。
サウンド・オブ・ミュージック(THX版)【日本語吹替版】 [VHS]
素晴らしい作品ですが、このDVDはさらにその上を行く喜びを与えてくれました。本編の画質、サウンドの質の高さは特筆ものですし、音声を切り替えると、ロバートワイズ監督がシーンごとに撮影のエピソードや苦労話を語ってくれるのです。もちろん字幕付き、さらに、ミュージックスコアがそのまま記録されています。判りやすくいえば、全編にわたりセリフの無いカラオケ音楽が記録されていて聞くことができるのです。その上、ディスク2の特典映像版では長女役のシャーミアン・カーが案内するザルツブルグを背景にした撮影風景もみられるのです。そしてモデルとなったトラップファミリーのドキュメンタリー88分も搭載されているのです。信じられますか?この価格でこんなに楽しめるとはありがたい時代になりまし!た。
サウンド・オブ・ミュージック(THX版)【字幕版】 [VHS]
VHSで何度も見たが、今回DVDを買いなおしてみて画面の鮮明度、色彩の鮮やかさがVHSに比較して格段に向上しているのに驚いた。ロジャースとハマーシュタインの共作によるミュージカルには傑作が多いが、なかでもサウンドオブミュージックは全編素晴らしい歌に満ちており、最高の作品だと思う。特に出だしの山頂のシーンから最後まで、美しいザルツブルグの景色を背景にしたストーリーの展開を楽しむことが出来る。付録の特典ディスクにはジュリー・アンドリュースやクリストファー・プラマーが語る撮影の裏話、本物のトラップファミリーの写真や映像、現存のメンバーの思い出話、更には長女役のカーによるザルツブルグ案内など、VHSでは見られない豊富な内容になっているのも嬉しい。
サウンド・オブ・ミュージック 製作45周年記念HDニューマスター版:ブルーレイ&DVDセット (初回生産限定) [Blu-ray]
公開から約半世紀を経て、世界中が待っていた作品がついにリリース。
オリジナルネガから8K解像度でスキャンする所から始まり、丁寧に修復され色鮮やかに、新しいHDサウンドと共に甦った「サウンド・オブ・ミュージック」。
広大なロングショットからのマリアの“The hills are alive〜”の第一声で鳥肌が立った。
木々や山々は豊かな彩り。初めて判る衣服の生地。
修道院やトラップ邸の装飾の質感も見事。
ひとつひとつの構図が完璧で、光の使い方も絶妙。
淡い光も高精細で余すことなく表現される。
夜のトラップ家庭園での青の美しさ、薄暗い修道院での深い陰影には、見惚れるばかり。
原版からリマスターし7.1ch化された音声は、太く伸びやか。
ロジャース&ハマースタインの生み出した素晴らしいナンバーの数々がロスレスで広がる。
やや声のパートの音量が低めと感じるが、演奏はリア・サラウンドバックをメインに、古い劇場の様に心地良く響く印象。後半の“エーデルワイス”では涙がこぼれた。
貴重な映像・音声特典はどれも興味深いものばかり。
ヴァーチャル・ツアーは良く出来ているし、ブロードウェイ初演や映画化に至るまで、マリアご本人とジュリー・アンドリュースとの対談や共演、子役達の40年目の同窓会など、どれも飽きずに楽しめる。
クラシック映画独特の味わいとリストアの好バランス。
旧作ブルーレイのひとつの完成形と思えた。
プレミアムの名に相応しい、隅々まで堪能できる仕上がり。