ガタカ【日本語吹替版】 [VHS]
遺伝子の優劣が、人生のほとんどを左右してしまう未来を舞台にしたSF作品。青っぽい画像やマイケルナイマンのゆったりした曲などが相俟って、全体的にしっとりした作品に仕上がっている。
鷹が征く―大空の死闘・源田実VS柴田武雄
山本五十六、大西瀧二郎、源田実の三人が海軍航空隊の前途を危うくした現況である。…私は他の本もかなり読んだ上で、本書によりますますその確信を深めた。
あの零戦も、柴田武雄なかりせば、何の取り柄もない駄作と成り果てていたかも知れない。
ガダラの豚 1 (集英社文庫)
文句なしに面白い、3巻組の長編ミステリー。
参考文献はたっぷり42冊。 そのエッセンスを
著者が紡ぐことで、ここまで面白い作品となった。
第1巻 日本。マジックと超能力、そして宗教。
第2巻 ケニア。広大な大地と呪術、真の敵現る。
第3巻 日本。繰り広げられる果てしない戦い。
この巻は日本を舞台にして、マジックと超能力の
せめぎ合いを、新興宗教やTV業界を小道具にし、
ノンフィクションのドキュメンタリーのように
次々に舞台裏が白日の下にさらされていく。
そして、登場人物の一人一人が実在するかの如く、
そう、心の揺れ動く様までを見事に描き出した。
今、まさに動き出さんばかりの、生き生きとした、
リアルでだだっ広い世界がこの本に詰まっている。
ガタカ【字幕版】 [VHS]
この作品はSFに分類されていますが、実際は「人間」を描いた奥行きの深いものです。遺伝子工学によって生まれた時点でほぼすべての人生設計が決められ、人間の優劣が定められる時代にあって、その重く悲しい宿命に挑みつづける人間が描かれています。
限界を感じつつもそれを乗り越えようとする姿勢は現在の私たちにも通じるものがあります。多分、誰も「ガタカ」から無縁ではいられないのではないでしょうか。
俳優陣(特にウマ・サーマンとジュード・ロウは病的なまでに美しい)、脚本、背景、音楽など、映画のすべてに寸分の隙もなく、「完璧な芸術作品」という趣です。
きっとあなたの心を深くゆさぶることと思います。是非ご覧になって下さい。
ガタカ [DVD]
主人公は不可能だと思われていることを、なんとか可能にしようとしている青年です。頑張りと挫折とが相まって泣けます。
設定は近未来(安っぽい響きですが、本編では安っぽくありませんよ)ですが、それはメッセージをより明確に浮き立たせる為の設定に過ぎないので、SFや未来系が苦手な人でも楽しく見る事ができるでしょう。
また、英語の台詞も知的なものが多く、英語学習者であれば単語を調べたくなるようなものがごろごろ出てきます。ただし、専門用語が多い訳ではありません。
きれいなユマサーマンを見るだけでも目の保養になるし、イーサンも可愛い、最近注目されているジュードロウはこの映画で関係者に目を付けられ始めたのではないかと思える程際立っていますよ。