内部統制で現場の仕事はこう変わる―日本版SOX法を業務別にやさしく解説
2007年3月リリース。上場企業の多くにとって今年スタートする日本版SOX法にどう対応するか、今まさに最も忙しい時期ではないかと思う。その中で監査法人が提示してくるドラフトなりツールなりが、まったく全体像が掴めぬ素材であるがために、監査法人が監査する上で結局どう考えて取り組むつもりなのかを知るために同一監査法人が出版している本を買う、ということになっている気がする。ただ本書はそういったことを除いても分かり易く書かれていて非常にいい。
なんと言っても『3点セット』と呼ばれる、フローチャート、業務記述書、リスクコントロールマトリクスの作成という呪縛から抜け出している点が分かり易い原因だろう。監査法人もツールより前にこういう分かり易い解説を企業に配布すべきだろう、と思わせるほどよくできている。ただ本書の最初に所属する監査法人の主張とは必ずしもならない、とあるのには苦笑してしまう。
一方、こんなに内部統制ばかりに企業の持っているパワーを使っていいのかとも思う。その間に他国のパワーに凌駕されそうな予感がするのは僕だけだろうか。
BBC ワールド・アニマル・カップ ~スポーツの祭典 [DVD]
人間大の動物や虫たちが繰り広げるワールドカップという発想がすごいとともに、選手や観客、大会スタッフまで本物の虫、動物ばかりという面白すぎる映像でした。 会場の至る所CGは使ってますが、選手たちは拡大処理以外まったく脚色されない本物、そして変に彼らに台詞をつけるわけでもないところが好感が持てました。 選手たちの奮闘と会場の熱狂ぶりが妙に笑いと感動を誘う素晴らしい大会でした。 いとうさん、ムツゴロウさんのユニークで愛情ある解説実況もほほえましいです。素晴らしい企画を実行してくれたBBCと出演した生き物達に拍手を送りたいです。
見仏記 (角川文庫)
「抱腹絶倒」はしなかったが、かなりおかしかったし、それ以上におもしろかった。
生前のブッダは偶像や超常能力を否定したが、死後数々の仏像が作られ、各地に生きていた神々と融合して「神格化」して行く。「仏ほっとけごみ屋さん(西暦538年仏教渡来)」以来、当時の権力と結びついて、急速に仏教が根付いた。渡来した新しい神々である仏の勢力拡大の背景には、カッコいい「舶来」の神々を模した仏像が一役も二役も買っていたのではないか? という考察にはうなった。
当時の日本人は、ハリウッドスターやロックスターを見るような感覚で、仏像に魅せられ、これをカッコいいと思い、あるいはエロスまで感じてしまったと断言するのだ。この感覚がすごい。それだけ、今の仏教が庶民にアピールする力を失ったせいかもしれないが、それはまた別の話。
仏教は日本人の宗教となったが、仏像はあくまでも異邦人であり続けた。それは、日本人とは異なるオーラを発することで仏が庶民の熱狂的なパッションに火を付ける存在だったためかもしれない。いや、そうでなければ、あれほどまでに急激な仏教の普及の理屈がたたない。その土地土地に生きていた土着の神々(本書の中では「由来」と表現される)までが、仏像として神格化されるが、みうら・じゅんは「由来は苦手。伝来のかっこよさが好き」と語る。軽い気分で見仏しているように見えるので、読みやすいが、いとう・せいこう的な思考にすぐ陥りがちな私には、結構考えさせられることの多い良書であった。
SHU・HA・RI~STILL LOVE~(初回生産限定盤)
MCUの今までのアルバムの中で確実に一番HIP HOP、完成度が高いアルバム!!
聴いた事がない人はベストを買うのが一番なのかもしれないが、
個人的にこれを聴いて損はないと思う。
真剣に聴く度にMCUの全てのアルバムがレベル高い事に気づくだろう。
BBC ワールド・アニマル・カップ ~氷の祭典 [DVD]
スポーツの祭典もいいけど、こっちもなかなか良いです。
こちらはペンギンや北極熊、白鳥やユキヒョウ、ムササビ、トナカイ、オオカミ等の氷上のアスリートの中になんと、オリンピックのゴールドメダリストも参戦している!その他、寒さ耐久レースという色物競技も見所です。
低温環境の超人ウィム・ホフがまた、素晴らしい。瞑想するウィムの三白眼がかなり怖い。可愛い映像の中、異彩を放っています。彼だけじゃないかな?文明の器具に頼らないで「素の自分」で勝負した人間は。服すら着てないんだから。メダリストとは言え、能力を引き出す「武器」の存在は重要だと思う。スケート靴やスキー板が許されるならば、ウィムがダウンジャケットを着てヒーターを焚いても許されるんでしょう。人間が発明したんだから。しかしヒートテック一枚着ないで勝負する姿は漢そのものです。
壮大な氷原の競技場の舞台は、スポーツの祭典のようなCG満載な感じは希薄ながら、真っ白で広大な大地と吹き抜ける風の音、青い空と、雄大な山が素晴らしい。
こちらも動物達の奮闘ぶりが面白くて笑える祭典でした。今回は何気に音楽も気を使っており、UKロックをバックに走るオオカミやトナカイ、ペンギンまでもがちょっとカッコイイ仕上がりにもなっております。 人間も健闘してましたが、動物達の能力の高さには感心です。