サクラ大戦 漫画版第二部(1) (KCデラックス)
待ちに待った第二部ですが、まだ1巻なので謎が謎を呼ぶ展開になっています。
お正月気分を吹っ飛ばず、降魔の来襲と光武の大破。
本編ゲームでも印象深い「あのお正月」が1巻の舞台です。
漫画用にアレンジされているエピソードもありますが、逆に「さらりとした会話のみ」だったエピソードが深く掘り下げられているあたりに、作者のこだわりと粋を感じます。
本当に続きが楽しみですねぇ。
サクラ大戦 漫画版第二部(2) (KCデラックス)
相変わらず丁寧に話を進めているのですが、
やはり隔月のイーノに移ってからはこの進行度がもどかしいですね。
2巻の見所は魔神器の登場、限界が来た光武の戦い 辺りでしょうか
劇場アニメ限定の夢組が登場したりとマニアも喜ぶ要素も
ゲーム版とTVアニメ版両方の要素を入れつ、且つどちらとも少し違う
漫画として解りやすい自然な展開になって来てます。
なお、この巻まで読めば今月発売したイーノの話に追いつけます。
物語も佳境に入ってきましたので、次号や3巻が楽しみです。
一部から続く巻末の寄稿はもう完全にフィクションのようで、
果たして二部でも続ける必要があったのか疑問…
サクラ大戦 漫画版(9) <完> (マガジンZコミックス)
帝都転覆を目論む黒之巣会の総帥・天海僧正との戦いまでを描いた第9巻。(第一部・最終巻)
マガジンZ休刊ということで葵叉丹との最後決戦がマガジングレートに持ち越しになりましたが、ここまで6年間「サクラ大戦」というビッグタイトルを丁寧に描いてきた政一九先生に、お疲れ様と言いたいです。
漫画版は原作ゲームの筋はほとんど曲げずに、かつ続編作品や歌謡ショウ(舞台)で取り入れられたキャラクターや設定を細やかにフィードバックしているため、サクラファンには非常に嬉しい内容でした。小ネタ満載だったので補完性も高いです。
しかし、1コミックとしてみるとそこまで面白い作品とは、まだまだ言えないと思います。戦闘の迫力やシリアスな展開での興奮にいまいち欠けるし、場面の切り取り方が平凡なところや随所随所でのテンポ悪さも若干気になりました。絵は非常に上手いのに、その良さを出し切れてない「もどかしさ」を全体的に感じました。
第二部は「対降魔部隊」の過去、破邪の血の秘密、聖魔城の復活と最後決戦などなど、今までの伏線や魅力的な設定が全貌を現し、ゲームでは特に手に汗握った部分です。ぜひ、「ドラマチックアドベンチャー」を体現する劇的な展開をみせてほしいです。第二部、期待して待っています。