余命半年からの生還 大腸がん闘病の記録
著者は大腸がんに罹患し同時期に17箇所の転移が判明。5年生存率は0%。
このような状況の下、生きることへの執念を燃やし続けた闘病生活の記録です。七転び八起きの闘病生活の末、がんは消滅しています。
著者は弁護士としてハードなスケジュールをこなしつつ、手術を重ね、その間、腸閉塞とも闘っています。
家族の絆に支えられながら、不可能を可能にした実際の記録です。
医師や病院の選び方等の実践的なアドバイスも盛り込まれており、実用的でもあります。
僕は、慢性末期がん―「余命半年」の宣告どおりに死にたくない人におくる本 (文春新書)
著者は、2005年に末期のスキルス胃がんと診断され、余命半年
と告知される。そして、この本の執筆の時点で、それから3年以上
も闘病生活を続けておられる。
本書は、この病名を知らされてからの著者の思いや考え、そして
治療法などを綴ったエッセイである。著者もまえがきで述べて
おられるが、がん治療の科学的なノウハウ本ではない。あくまで、
著者が経験してきた治療法や調べてきた治療法を、ユーモアを
交えながら綴った本である。
文調は、驚くほど明るく軽い。時折、やや不謹慎な表現も出てくるが、
果たして、余命半年と宣告されて、ここまで前向きに明るく辛い治療
に向き合って、自らの置かれた状況を「吹き飛ばす」かのように
文を書くことができるだろうか。
日本人の約3人に1人はがんで亡くなるという。日本中に、多くの
方ががんと闘い、多くのご家族の方ががん患者を看病されている
ことであろう。この本は、特にそういった方たちに、明るい風を
吹き込んでくれるだろう。
余命半年 満ち足りた人生の終わり方 (ソフトバンク新書 96)
自分や家族の余命を知らされたら、どのように対処すれば良いのでしょうか?
「余命」を受け入れるにはどのようにすれば良いのでしょうか?
この本を読んだからといって、全てを素直に受け入れる事は出来るはずもありませんが、しかし、このような医療行為をしてくださる先生が居られる事。
日本で、少数ではあっても探すことで出会うことが出来ると分かった事は、十分な収穫でした。 今、私達家族は、この本を手がかりに、「余命」を生きる家族と共に「一つでも多くの笑顔で」との願いの中、過ごしています。