A03 地球の歩き方 ロンドン 2010~2011
ロンドンへサッカー観戦旅行をするために購入しました。観光や買い物をするのにはとてもいいと思います。しかしサッカー観戦やロンドン郊外に出かける場合は少し不向きでした。詳しい地図と合わせて購入するといいかもしれません。
そしてもう一度夢見るだろう (AND I WILL DREAM AGAIN.)
『大人のアルバム』です。洗礼された成熟さがあります。踏み込もうと思えば踏み込めるし、もっと表現しようとすればそれもできるけど、でもここで留まる・・・といったような。聴き終えたあとの印象に、派手さ、華やかさは残りません。しかし、そこにははっきりとした作り手の『意思』を感じます。私はこのアルバムが好きです。
アナログレコードからCDになって(もう大昔の話ですが)、レコード時代のような、いわゆる「アルバム」と素直に感じられるモノはほとんど見当らなくなりました。どれもシングル曲の寄せ集めのようになって。でもこのアルバムは、まさにアナログレコードの時代に聴いていた全体的な統一感があります。1曲目からラストまで心地よく身を委ねていられる、心安らぐ雰囲気をもっています。本当に久しぶりです、こういうアルバムに出会うのは。そしてアルバムのもつ統一感がこんなにも聞き手を気持ちよくさせる、心地よいものだということを改めて実感することができました。
この作品と松任谷由美のイメージが無意識に重なって、『人生の歩み』とか、『人が成熟していくということ』といったことについての『何か』が、歌詞とメロディーと彼女の歌声が一体となって、頭ではなく、心に響いて伝わってきます。五感で感じる『何か』として。「ああ、これが人生なのか、これが人が刻んできた足跡の重さなのか」といった・・・。言葉にすると安っぽくなってしまうのが残念です。
特にアルバムのラストをかざる『人魚姫の夢』は本当に素晴らしい。今、自分が人生のなかでどういうところにいるのか、その意味を自覚している、分かっている、すべて承知した上で、その現実から目をそらさないで、私は前にすすむ・・・。この曲の歌詞だけを読めば、むしろ人生の儚さを語っているような内容ですが、このアルバムのもつ意味を重ねたとき、そこには儚さだけではない、まだ決してあきらめない先を見据えた『意思』を感じます。
このアルバムを面白みに欠けるという評価も理解できます。それが間違った評価だとも思いません。すべては聴き手が自由に判断することですから。そしてこのアルバムは、そうしたネガティブな評価さえも進んで受け入れているような気さえするのです。
Denim (通常盤)
すでに夫である達郎氏のラジオ番組で聞いていたけれども,あらためてCDで全体を通して聞いてみて,そのあまりの心地よさと完成度の高さに,思わずステレオ装置の前に座って聞き入ってしまいました。服部克久氏のストリングスアレンジに乗せて歌う「君住む街角」に始まって,「みんなひとり」「シンクロニシティ」という耳に入りやすい佳曲,そして「人生の扉」という50歳の年齢を日本のポップミュージックで初めて歌った名曲まで,ここ数年,こんなにも自然に音楽が心に入ってきたことはありませんでした。脱帽です。
Denim(初回限定盤)
誌面にあった「時代性と普遍性と大衆性を兼ね備えたものがポップスだと思う」
との主張には本当に頷かされる。
そういう音楽を愛好する蒼茫の民にとってはかけがえのないアーティストであり、
山下達郎氏の良き妻、理解者であり、母でもある得難い存在。
彼女の歌、声を耳にしていると平凡なありきたりの人生であっても、
悪くないんじゃない?と暖かく背中をぽんとたたかれたような気になる。
季節の節目、約半年毎に、達郎のFMプログラムで「夫婦放談」がある折は
今も変わらず必ず聴いている。同番組も随分、永くなったものだ。