世界名作劇場 主題歌ベストアルバム ピーターパンの冒険~トム・ソーヤの冒険
世界名作劇場の「ポニーキャニオン」サイド1CD。10年間のA面/B面を、新しい方から並べた全20曲。
シリーズ最高傑作と云われる「トム ソーヤの冒険」は、やはり抜きん出ている。曲は服部克久。A面「誰よりも遠くへ」は勿論、B面「ぼくのミシシッピー」までパーフェクト。この曲があるから、カップリング完全収録に意味があるのだ。歌う【日下まろん】は、まだ子供だったのだが、大人の声優を凌駕する、素晴らしい表現力で魅せてくれる。掠れた男の子声が、ぴったり。素直な子供の発声が、声優の「作った」声を上回った、希有な例だ。
♪そうさ つらい時も 顔を空に向けろ ♪忘れた夢が見えるよ
♪自由な けものみたいに ♪走ろうぜ(A面:誰よりも遠くへ)。
♪人が生まれる前から 流れているんだね ♪空より広いゆたかな ミシシッピー・リバー
♪きっといつか行くよ僕も ♪君がめざす海へ ♪そして君に負けないくらい ♪遠く旅をするんだ
(B面:ぼくのミシシッピー)。
簡単に書ける詞じゃないんだよね…。これが本当に子供向けの歌なのか!? これを聴いて育ったって、凄い事なんだな、と思う。
歌唱力を除けば(笑)、THE ALFEE の高見沢さんが作った「若草の招待状」もGOOD。歌手である以上、歌は上手くないと!という人は、橋本潮が歌う「コロムビアのカヴァー盤」をどうぞ。
子供向けだから、全編日本語にして欲しかったが、「牧場の少女カトリ」の主題歌もまぁまぁ良い。小林千絵のしっかりした低音が聴き所。
小公子セディ(6) [DVD]
セディはチェンバレン先生に教えてもらいながら、乗馬の練習を毎日続けていた。ドリンコート伯爵は、そんなセディの姿に表情を和らげる。ところが、ニューヨークのホッブスさんからセディ宛てに届いた手紙をセディが読み上げると、伯爵は途端に機嫌を悪くしてしまう。手紙には、母親のアニーとドリンコート伯爵とセディは3人で仲良く暮らすように、との言葉が書かれていたのだ。・・・
相変わらず伯爵はセディの母親アニーを快くは思っていないようですが、それでもセディがアニーと会うことを許してくれたり、次第に表情が柔らかくなってきたり、少しずつではありますが伯爵の変化が丁寧に描かれています。また、オープニングではセディがドリンコート家の敷地を愛馬、リトルプリンスと共に颯爽と駆けぬけていくのですが、この巻ではセディが乗馬の腕前を上達させていく姿も描かれています。
みんなのテレビ・ジェネレーション アニメ歌年鑑1988年
それにつけても、「1・2」が「Myこれ!クション」の「西田ひかる」に収録されなかったのはどうしてでしょうね…。私もこの年のTVアニメの曲はあまり持っていませんね、「魔神英雄伝ワタル」がせいぜいでしょうか?
まあ、これに対する「2枚目推挙9作品」は以下のようになりますね。
「闘将!!拉麺男」「宇宙伝説ユリシーズ31」「F」「つるピカハゲ丸くん」「いきなりダゴン」「どんどんドメルとロン」「鉄拳チンミ」「ハーイ!あっこです」「名門!第三野球部」……どうでしょうか??
小公子セディ (絵本アニメ世界名作劇場)
個人的にバーネット・シリーズはシヴィアな見解を持っております。
おそらく腹が煮えくり返ると皆さんは言うかもしれません。
しかし私は“こだわり”にこだわらせていただきます。
私のこだわりというのは実力者の話は面白いとは必ずしも言えないということです。
もちろん関心のある点もあります。
アメリカの一市民がある日突然貴族になります。
“貴族”と“庶民”には大きな壁があるとすれば、
なかなか興味深い変身譚だと思います。
またセディは父親ジェイムズに感化されています。
ドリンコートとの対話の中で「お父さんがそう言ってましたよ」とあります。
これすなわち現在希薄な存在である“父”なるもののありかたを
現代の人間社会に語っているのではないでしょうか。
されど気になる点があります。
それは214頁の不正事件でセディたちが絶体絶命に陥ります。
しかし迫力がありませんでした。
もう少し“アクセル”を踏んでいただかねばと思います。
もう一つあります。
貴族すなわちセディとドリンコートは民心のために援助します。
援助することに批判はありません。
ただ伯爵という“大貴族”が資金援助する光景はおもしろくありません。
むしろ領主として当たり前ではないでしょうか。
彼らによる援助よりもアニーによる素晴らしい行いのほうが称賛に値しす。
この物語の主人公はセディですが、セディを立派に育てている両親のほうが魅力的です。