超折り紙
まったくどこまでストイックなのか。これでどうだと言わんばかりに折り込まれたメカ系(特に飛行機系は質、量共に圧巻である)と動物系の作品群。その中でも、長方形の折り紙から生み出される作品のクオリティはかなり高い。これこそがスーパー折り紙。もう一歩も二歩も、上のランクを味わいたい中級者の方に激烈にオススメ。
せいかつの図鑑 (小学館の図鑑 プレNEO図鑑) (小学館の子ども図鑑プレNEO)
この本をCMやTVの特集で見たときは、正直「親である自分の経験に基づき、自分の言葉でわが子に伝えればいいこと」だと、図鑑の内容に否定的でした。ところが、娘が義父に「テレビで見たから欲しい」とおねだりし、我が家にもこの図鑑がやってきました。
現在、幼稚園年長の娘。最近では、料理や食器洗い、洗濯物を干すことや畳むことなど、私がやっていることを自主的にお手伝いしてくれていました。この図鑑を入手してからは、図鑑を眺めながら、自分にできそうなこと、挑戦したいことなどを自ら見つけ、さらに積極的に手伝ってくれるようになりました。先日は、図鑑を見ながら、湯ざましをして、緑茶を入れてくれました。
他の方のレビューにもありましたが、時間がない時や、子どもが初めてやってくれるお手伝いの時は、「自分でやった方が早い」と思ってしまったり、「そうじゃなくて!」とつい口調が荒くなったりしてしまう私ですが、娘と図鑑を見ながら予習をして、それからお手伝い本番をやると、イライラもなくなりました。私自身、こういった内容の図鑑に対して、心の曇りが晴れたわけではありませんが、娘のやりたい気持ちを引き出すツールとして、図鑑にもお手伝いしてもらっています。
漢字にはすべて読み仮名がついていますが、年長の娘には字も小さく、ちょっと読み辛いようなので、マイナス2で、★3つです。
ハローバイバイ関暁夫の都市伝説2
賛否両論あると思います。でも、やはり凄いというのが正直な感想です。
他の芸人本、特に昨今ブームらしい「芸人による都市伝説」本にはない
ような本格派の重み・凄みが確かにあります。所謂陰謀論を都市伝説と
称するのはこのシリーズの特長にもなっていると思いますが、それは
この本が“超・都市伝説”たる所以だと思います。数字の話や紙幣に
まつわる話など、語りつくされたネタかなと思いきや、よくよく読んで
みると、それぞれ前作より深いところまで語っていて、やはり凄いです。
特に巻中のカラーページで展開されるお札の話は凄かったです。聞いた
ことも見たこともない説であるのはもちろん、前作よりも徹底した研究
ぶりというか、追求ぶりというか、よくもまあこんなことまで見つけた
なとしか言いようがない内容で、本当に驚きました。これ本当に著者の
オリジナルなんでしょうか? とまで思ってしまうくらい圧巻でした。
また、日本に関する話は、イデオロギーめいたところまで踏み込んでいて
確かにどうかなという部分はあるものの、読み進めるうちに、著者なりの
危機感のようなものが読み取れて、却って好もしく思うに至りました。
なんとなく読後感がひとつの作品、例えば小説を読んだ後のような気持ちに
なるのも、このように著者の主張がハッキリしているからかもしれません。
「右だ」とか言って拒否反応を示すよりも、単純に「日本の良い部分を
見直そう」というひとつの意見として、耳を傾けるべきだと思います。
この内容を評価出来ないのなら、一体どんな内容なら満足なのでしょう?
第一弾の世界観を、ある種陰謀論に特化した「各論」として展開していて、
テーマもある。シリーズ第二弾としては、これ以上ない出来だと思います。
早くも第三弾でどんな各論を展開してくれるのか、期待せずにはいられません。
多少甘いと言われるかもしれませんが、今後の期待も込めて満点の出来です!!