Wisteria
アレンジオルゴールCDとあなどるなかれ。
志方さんのファンなら絶対買って損なんてしないですよ。
VAGRANCYレーベルでのオルゴールアルバムは(ミニアルバム除く)いまのところ3枚ですが、個人的に一番お勧めは3番目のこの「Wisteria」。メジャーアルバムのNavigatoriaの静かに入り込む始まりから心を温かく和ませる「ラジヲ予報」で締められます。
また、今は希少価値の高いアルバム「くれなゐ」のくれなゐのオルゴール版も聴けるのも素晴らしい。和テイストが好みならくれなゐや恋ヒ数えがお勧め。
視聴もできると本当はいいんですけどね…。
■追記■
くれなゐは別のオルゴールアルバム「VIRIDIAN」に収録されている曲でした。誤り失礼しました。
くれない
sarahと言えば、この曲ではないでしょうか!?彼女の曲で(私の知る範囲で)現在、唯一カラオケに入ってる曲です。作・編曲、坂本裕介。詞はsarahと坂本裕介の共作。渡辺淳一原作、川島なお美主演の、日テレ金曜ドラマ「くれなゐ」の主題歌です。ちなみにエンディング曲は、川島なお美の「薔薇の花みだら」でした。
透き通った柔らかなsarahの歌声。ありがとうと微笑んで、別れの悲しみを乗り越えてゆく姿を描いた歌詞。そんな切ない思いを優しく包み込むメロディー…すべてが溶け合って出来た、小さな夢のかけらのように美しく、胸に刺さる作品です。バックに聞こえる、雨垂れのようなポツッ、ポツッという音のアレンジも印象的。涙の雫でもあるんでしょうね。
この歌に描かれた、控えめだけど芯の強い、少し古風な感じの女性像って、男女どちらにとっても憧れかも。以前付き合ってた人が、そんな風の人でした。でも、ある日ペットショップのショーウインドーを見ながら、「…の心は、鎖に繋いで、檻の中…」と小さく呟いたのを聞いてしまった。その人の胸の内を垣間見たのは、その時一度きりでした。この歌を聴く度、いつも屈託ない笑顔で、涙一つ見せずに別れた人が思い出されて、胸が痛みます。
個人的な思い入れは、さておき…。同時収録の「ミスティー」も物憂い感じが素敵な、これまた絶品です。おまけに「くれない」のカラオケ付き。歌ってみて改めて、いい曲だなぁって感じ。両曲とも後のアルバムに入ってるし、たった3曲と思うかもしれないけど、実は大変お得な1枚〜♪と私は思ってます
紅はくれなゐ (電撃文庫)
平均的なライトノベルと比べて、ストーリーの密度が高いです。
文章も十代という若さがネックになっていない。
ただ、言い回しがしつこかったり無理に格好良く書こうとしている感が若干あります。
周到なたくらみでなく、もっと肩から力を抜いて、持ち前のセンスを解放したものを書けば、業界で注目されるほどの傑作となるかも。
作者の今後が楽しみです。