クロッシング [DVD]
“脱北の実情”というキャッチフレーズに心揺さぶられ、前売り券を購入。
当初2館上映がTVのニュースや新聞・雑誌等で取り上げられ、今では全国100館上映にまで拡大。
テーマが“北朝鮮”“脱北”なら話題になって当然か・・・
映画制作に“脱北者”数名がスタッフとして関与しているので、ストーリーにもリアリティがあり、凄まじい展開でした。息つく暇もなく映画は進む・・・面白いというか、よく作れたなと関心。
韓国という国だからこそ作れた作品であり、監督が「クロッシング」にかける執念も感じられました。
日本でも文部省選定作品に認定されているので、この映画を通じてひとりでも多くの方に“北朝鮮の実態”を感じてほしいと思います。
DVDには特典映像や劇場のパンフレットも封入されているので、今から発売が待ち遠しいです。
イムジン河
フォーク・クルセダーズのことなんて全然知らなかった私ですが、映画「パッチギ」を見て、この2曲がとても気になって気になって・・・。
フォーク・クルセダーズの他の曲も聴いてみたくて『ゴールデン☆ベスト フォーク・クルセダーズ』も思わず買っちゃいました。
後世に受け継がれる歌って、こういう歌のことを言うんです、絶対!!
現代大戦略 2005 ~護国の盾・イージス艦隊~
評価が低めなようですが、私的には満足しています。
まず、兵器数が多いことにビックリしました。世界各国の兵器を操れるのはおもしろいです。
さらに、生産タイプを自由にエディットできるのもおもしろかったですね。日本に空母を生産させたり、色んな楽しみ方があると思います。
マップもシナリオ・キャンペーン・ノーマルなど、多彩なものがあります。特に、誰かが昔作ったノーマルマップはおもしろいものが多かったです(地球全体で戦争や、ラーメンが戦場など)
ただ不満点は一つ、グラフィックがしょぼいところです。2Dにするにしても、もう少しリアリティがあっても良いとおもいます。
現代大戦略2007~テポドン・核施設破壊作戦~
毎年出ている現代大戦略シリーズの2007年版ですが、まあ例年とあまり変わったところはないようです。
このシリーズの特徴として、ゲーム中にでてくる実在兵器の数をどんどん増やしていることがあげられますが、はっきり言ってマニア志向が止まらない、という感じですね。だんだん素人お断りなゲームになっていってます。
一方で、数だけは多数収録されているマップですが、質の高いマップはそれほど多くなく、現実的にありえない地形や明らかに悪ふざけで作ったようなマップが多々あり、不満を感じます。大戦略はマップに兵器を配置して戦わせるゲームなのですから、美しく、質の高いマップを多数用意することが何よりも肝心と思います。
どうでもいいディテールに拘泥するよりも、思い切ってゲームシステムを単純化し、質の高いマップの作成に開発資源を振り向けたほうがよいと思います。
でないと、早晩このシリーズは行き詰ると思います。
日米同盟vs.中国・北朝鮮 (文春新書)
アメリカの親日家と呼ばれる、アーミテージ氏、ナイ氏と日経新聞から米戦略国際問題研究所の研究員に転身した春原氏の鼎談である。
やはり日本の内側からの議論に比べると、より視野が広く、将来起こり得る可能性についても、多角的に見通している。
外交当事者たちであったからこそ言える、多くの言葉が詰まっている。
例えば、中国が普天間移設問題などをみて日米同盟の質を試しているとの言。こういう中国に対しては、日米でパラオなどで合同上陸作戦を展開してはどうかと提言している。
また、意外なのはオバマ大統領は、ビジネスライクであるというアーミテージの発言である。
さらに、小沢氏に関しては、明らかに反米であるとみなしている。
各国の情勢分析も、新たな視点が多く考えさせられた。
日本ではあまり報道されていないが、2010年5月に日中外相会談で岡田氏が核保有国の中で核兵器の数を増やしているのは中国だけだと明言している点は知らなかった。
また、中国大使に丹羽氏を起用したのは、中国に対しては経済問題だけに関心があるとのメッセージであるとする。
中国の将来については、断定的なことは述べられていないが、仮に経済成長が減速したとき、一党独裁体制は終焉し、エネルギー資源、水資源、高齢化など様々な問題が噴出すると予測している。
一方、ロシアに関しては、資源頼みの国で、政治は腐敗し国民の健康状態もひどく、BRICsの中に入れるのはふさわしくないとしているのもユニークだし、朝鮮半島情勢については、仮に北が崩壊し統一朝鮮が出現した場合、南北朝鮮の陸軍兵力と鉱物資源、ハイテク技術が組み合わさり、双方が抱える反日の機運をみれば、日米関係を強固にしておくほかはないとしている。
アメリカから見た日本、そしてアジアの姿がよくとらえられている。
戦後65年の日米関係の重さが感じられる。
そして、今までと同様これからの日米同盟の重要性は、その質を変えながらも、重要なことには変わりはないと感じた。