機動戦士ガンダムUC (10) 虹の彼方に (下) (角川コミックス・エース 189-12)
可能性の獣、ユニコーン。ガンダムの主人公達は少年、そして少女。可能性を秘めた世代を比喩してのことと思う。この先、連邦は続くのだろうしシャアは本人の預かり知らぬところでシャア・コンテュニー・オペレーション
の果てにガイア・ギアで戦うリーダーとして祭り上げられていくことになる。ハサウェイ・ノアの不幸もこの次の時代で語られる物語だ。
かわいそうなマリーダも、入れ物だけのフル・フロンタルも邪な人間たちの企みが生んだ犠牲者なのかも知れない。今回のUCガンダムの少年と少女も宇宙世紀元年に始まる、「それ」を望む者と「それ」を拒んだ者たちの争い
から始まっている。連綿と歴史の彼方から続く争いと僅かな調和の時代。
最終巻のタイトルが「虹の彼方に」であるのは、中々辛辣だと思う。
なぜなら虹に辿りつくことは無いからだ。
だけど、ガンダムという物語の根底には、その虹の果てを目指したいと願う気持ちがある。彼らの父母の、そして祖父母の時代もそうだったろう。可能性の獣、ユニコーン。10年先、20年先の読者も結婚し親となる。みなさんの
子供たちも可能性の獣なのだ。
想いは四散していく。かつてのシャア・アズナブルの最期など誰も見てはいないのだ。それらしく語ってみせるフル・フロンタルのように真実は歪められてしまうことが多い。30年後の現在、かつて「機動戦士ガンダム」という物語は「こうであった」とその本質を高らかに書き上げた作品。
それが、「機動戦士ガンダムUC」の仕事であったと思う。
映画「真夏のオリオン」オリジナル・サウンドトラック
サントラを聞く度に、
映画のいろいろなシーンを思い出します。
最後に流れる願い星は
歌詞もメロディーも映画にぴったり!
いつかさんの声は澄んでいて、やさしくて
大好きです!
玉木くんと堂珍くん、吉田さんのモノローグも
すてきです!
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制作スタッフからも分かるように、ものすごくアニメ的な展開のSFエンタテイメント。
戦争映画というジャンルで見ると不満が残りそうな感じですが、逆にそのスーパー
ロボットっぽい伊507の強さが爽快感になってて良いです。あれだけの米艦隊を
たった一隻で相手にするなんて事自体にリアリティを求めても仕方ないでしょうし、
苦戦しまくってストレス溜まるより、これくらいやってくれた方が気持ちいい。
太平洋戦争の雰囲気があまり感じられないというのには同意ですが、太平洋戦争という
括りではなくて、太平洋戦争っぽい舞台での一潜水艦が辿った一戦線のフィクション
だという目で見れば楽しめます。
ただ、フリッツは出して欲しかった(幼少時代が少し出てたけど)
これじゃあパウラが何者とのつながりもなく日本につれてこられた事になり、いまいち
立場がよく分かりません。
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原作を読んで無い人には理解できない映画だったと思います。私は原作を読んでから見たのである程度は内容を理解できたのですが、原作を見てない周りの人は「意味が分からない」「途中で見るのをやめた」「キャストは豪華だけど脚本がダメ」と散々な評価でした。所詮、原作のあれだけの内容を1〜2時間枠に収めるのは無理ということなんでしょうね。原作がすばらしかっただけに残念です。これから見るなら原作にも目を通すことをオススメします
機動戦士ガンダムUC(9) 虹の彼方に(上) (スニーカー文庫)
ネガティブな事を言わせてもらうと、
ガンダムという作品が様々な作品に消化吸収された今
この作品はあまりうけないかもしれない……
でも作ってくれた。
それだけで私はとても嬉しい。