ビジュアルブック骨―骨格から探る生き物のふしぎ (NEWTONムック)
5PART構成で,PART1〜3が脊椎動物(哺乳類,透明標本,絶滅哺乳類と恐竜),
PART4〜5が無脊椎動物(三葉虫とアンモナイト)になっています。
PART1では,現生哺乳類の全身骨格と頭蓋骨をあつかっており,
PART2では,透明標本を扱っています。魚類中心。両生類,爬虫類が少し。
写真はアートを意識したものではなく,科学標本としてのものですね(頭蓋骨はまさにそんな感じ)。
各キャプションには,簡単に「この動物の特徴が骨にどのようにあらわれているのか」という解説付き。
すでに骨好きとなっている方には,物足りないものがあるかもしれませんが,
骨初心者にとっては,これでも十分楽しめます。
PART3〜5は化石を扱っており,この点で「古生物ファン」にはおすすめしたいです。
タイトルにある「骨」ではなく,サブタイトルの「骨格で探る〜」が生きてくる部分だと思います。
PART3は,哺乳類の化石,肉食恐竜のCTスキャン画像,
PART4は,三葉虫がカンブリア紀からペルム紀まで
PART5は,北海道のアンモナイトがのっています。
ほかの方も指摘されていますが,「三葉虫」や「アンモナイト」が好きならば,買うが吉です^^
「骨格から探る生き物のふしぎ」というサブタイトルを意識して,購入を検討されるとよいかと思います。
「ビジュアルブック骨」というタイトルから想定される,『Evolution』などのアート本とは明らかにちがいます。
眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く
突然の進化という「カンブリア紀の爆発」のこれまでの説明に、親説「光スイッチ説」で迫る一冊。
進化の歴史を現存する、また化石で発見される様々な生物を例に説明し、眼の誕生が
何を及ぼしたのかということを丁寧にひも解いていきます。読みやすく書かれていること、
またページをめくる度に発見があったことで一気に読むことができました。
なぜ眼は生まれたのか?さらなる興味がわく、そんな一冊です。