パレード (初回限定生産) [DVD]
過去、吉田修一作品の映像化はことごとく原作レイプだったので
(『東京湾景』しかり『7月24日通り』しかり)
ちょっと不安だったけど、さすがの行定勲監督!
原作の世界観を見事に表現してくれました。
吉田修一自身も手放しで褒めているようです。
役者もいい演技をしていて、
特にフワフワした琴ちゃんを可愛く演じた貫地谷しほりと
掴み所がなく胡散臭いサトルを体現していた林遣都が印象に残りました。
残念だったのはクライマックスシーンでの過剰な演出。
ピンクの車の中での核心に迫るセリフの後、あそこで雷鳴らしますかね?
そして肝となるラストシーン、泣き崩れる彼とそれを見る四人の視線、
もいちど彼を映して、その泣き声をぶったぎるように唐突に終わって欲しかった。
あんなにダメ押ししちゃダメでしょ。
原作を読んでいない人は展開に夢中になれるだろうし、
恐ろしいほどの傑作を損なっていないので既読者にもお勧めできます。
あ、あとは森下千里の安い使われ方もお楽しみ下さい(笑)
Get A Life~Again~
Alicia Keysの「No One」+BEATLESの「Norwegian Wood」+ラップ。
よく流れているので、少なくともAlicia Keysについてはモチーフにしたと公表いるのかと思ったら、何も言っていなくてびっくりした。
加藤ミリヤが安室の「Sweet19Blues」をモチーフにしたという曲を歌っていたので、そういう流れが悪いわけではなく、人の曲をモチーフにするなら、敬意を払ってきちんと言えばいいだけだと思う。
サンプリングとかモチーフとかじゃなく、結果としてただ似ていた、ということなのか。
映画の監督もよく主題歌に使ったな、と思います。
風が強く吹いている スペシャルエディション [DVD]
すでに小説を読んだ人にもおすすめです。(もちろん小説もおすすめです☆)
私は毎年お正月に箱根駅伝を見ている一人ですが、確かに無名の寛政大学陸上部が箱根の予選会を通過して本戦に出場するなんて、小説の中の話だなと思って見始めるのですが…最後には寛政大学を応援してしまいます。10人のキャラクターも楽しく、カケル役の林くんの走りもとってもキレイですよ!ぜひ見てもらいたい作品です。
風が強く吹いている [DVD]
自分自身、箱根駅伝の大ファンで、原作もとても好きだったのでワクワクして見ました。
実際、現場の方々はとても一生懸命作られていたと思います。みんな走りこんでいるのが
分ったし。ただ、二時間のドラマにしようとすると、どうしても各メンバーの人物描写が
甘くなる(二時間と言う枠の割に頑張っていたとは思うんですが)
それと、最後のハイジの走るシーンは演出過剰。もっとシンプルに見せても良かった。
頑張っているのはすごく分るんだけど、何か物足りないみたいな…。惜しいですけどね。
林遣都1st写真集「Clear」(DVD付)
クールな表情がほとんどで笑顔などは少しだけ、北海道企画は1/3程度、インタビューと一問一答が7ページ、インタビュー下には幼少期の写真が少し、金髪姿は16ページ、半裸は6ページ。なんか、普通って感じ。すました顔が多いのは彼に似合っていていいな、と思いました。「北海道を自転車で横断する」という企画をやっているのですが、写真集自体にはそこそこしか登場せずほとんどDVD用の企画のような気がしました。あくまでこれは写真集なので、DVDのためにこんな大変なことする必要があったのかなあという気もします。彼の素顔を見れるようなものも特になく、写真集という仕事のために写真を撮ってそれをまとめましたって感じでした。悪くはないです。