ワンダと巨像 大地の咆哮
本来、映画にせよゲームにせよ、BGMとは「見せるべき視覚情報の
添え物」に過ぎない。だが優れたBGMは、それを耳にしただけで
聴く人の脳裏にその場面の映像を鮮明に浮かび上がらせるものである
(もちろん映像の方もそれなりに印象深いものである必要があるが)。
その意味では、「ワンダと巨像」をプレイした人がこのサントラを聴けば、
恐らく大部分が巨像との激闘の数々を克明に思い起こすのではなかろうか。
このゲームは、人間である主人公が巨像を倒すために「まずどうやって
巨像の体によじ登るか?」が一つのテーマになっているのだが、
ゲーム中でも地上をかけずり回っていた主人公が巨像に取り付くと、
そこで音楽も別の曲に変わる。したがってこの音楽に耳を傾ければ、
その時の主人公の状況まではっきりと思い出し、プレイに思いを馳せる
ことができるに違いない。これはBGMとしてはとても理想的なことで、
ゲーム制作者・作曲者双方にとって幸福なことだと思う。
「平成ガメラ三部作」の音楽を手がけたことで知られる大谷幸氏ということで
「巨大生物(?)つながり」を連想したが、実際の起用理由はそう単純では
ないらしい(ライナーノーツより)。しかし巨像という圧倒的存在との戦いを
否応なく盛り上げてくれる勇壮な曲の数々は、怪獣映画のそれとしても
充分通用しそうだ。民俗楽器を用いたもの悲しいテーマ曲もいい。
ワンダと巨像 PlayStation 2 the Best
この作品、すごいです。
ストーリーは世界に散らばる巨像を探し出し倒していくという、いたって単純なんだけど
巨像に出会った時のドキドキ感はたまりません。
BGMは愛馬アグロの息と大地を駆ける蹄の音。。
しかし、巨像に出会った途端BGMが流れる。
そして、巨像に苦労して登ると・・
より一層ドラマチックなBGMに変わり、バトルに手に汗握ります。
巨像に振り落とされまいとしがみつき、弱点に到達したと思ったら
握力が尽きて落ちて・・
何度も何度も自分の何倍もの巨大な巨像に立ち向かう・・。
武器も小剣と弓だけです。もちろん必殺技なんかありません。(笑)
でも、、苦労して苦労して巨像を倒した時の喜びは計り知れません。
涙モノです。
巨像とのバトルのシーンはさながら映画のようで、特に巨像にしがみ付いている時は
凄まじい迫力と臨場感に思わずコントローラーが汗ばみます。
こんな体験はこのワンダと巨像が初めてです。
とにかく唯一無二のゲーム。そして世界観。
素晴らしいと思います。
ICO公式ガイドブック (The PlayStation2 BOOKS)
謎解きが特徴のアクション(?)ゲームICOの攻略本です。
上記の通り、謎解きが面白いのでクリア後のお楽しみとしてみるのをお薦めしまス♪
内容は城のすべてが高解像度で印刷されておりかなり綺麗です。
ビジュアルだけでも楽しめますよ。
ICOのファンは必携です!!また、どうしてもゲームがクリア出来なかった!て人もコレをみてクリアを目指しましょうー
ICO -霧の城-
「ICO」…それは発売当初から異色のRPGとして知られ、今もって他の作品と一線を画している存在です。静寂に包まれた霧の中の古城を、少女とつないだ手のみを頼りにひたすら彷徨う…そう聞くだけだとつまらないと思われるかもしれませんが、雄大かつ精緻な城の構造や、風や水の透明感などはそれだけでも一見の価値があります。しかし、このゲームの一番の魅力は、贄とされた角の生えた少年や霧の城、その中で出会う白く光輝く少女と黒き衣の女王、そしてそれらを取り巻く世界についてほとんど解説が加えられておらず、プレイする者の創造力に全てが委ねられていることであると言えるでしょう。
今回、宮部みゆきさんの手により小説化されたICOの世界と、ゲームの中であなたが心の中に創りあげていくICOの世界…その双方が祝福された存在でありますように。
ワンダと巨像
ファミコン初期,マリオやF1カーを必死に操作しながらコントローラー持つ手も一緒に動いてしまった記憶.
ドット絵キャラに感情移入し,必死にキャラクターと一体化し,ミスして死ぬと落ち込み,深いストーリーがなくても己で想像し,没頭した記憶.
本来,ゲームってそういうモノだったと思う.
無残に叩きつけられた時の痛み,立ち上がり巨像を見据える決意.
巨像を掴むR1ボタンが軋み,逆手に掴んだ剣を突き刺す□ボタンが減り込む.
確かにほんの数時間,ワンダと一体化していた.
30過ぎて久々に味わえた貴重な感覚だった.
勝利した時,響くのは高らかなファンファーレではなく,哀しみを帯びたメロディー.
「敵」って?「倒す」って?
30過ぎて初めて味わった疑問だった.
...と入り込み気味に書いてみたが,「とにかくやるんだよ!」なステージにアゲてくれる稀有な作品,と断言できる.