義経千本桜 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻(2))
源義経の悲劇のヒーロー伝説をもとにつくられた歌舞伎の世界を橋本治の知性あふれる文章と絢爛豪華な岡田嘉夫の絵とともに、じっくり味わえる大人の絵本です。
大型絵本ということもあり、圧倒的な迫力があります。きっと思わずほーっとため息をついてしまうでしょう。テーマは「忠」。「中」の「心」、つまり「誠実」。人間の悲しさやはかなさが胸に迫ります。
義経紀(限定版)
シンプルですね。シンプル過ぎるゆえにつまらない意見も多そうですが、
世界観や単語やシステムが複雑化して
何が何やら理解出来ないRPGが嫌いな人には
これぐらいが丁度いいのかもしれません。
日本史に忠実という意味でも思ったより親切に作られています。
義経の声が合うかどうか、について。このゲームでは義経=男性よりも
「男勝りの女性」のイメージで行っていると思われます。
寧ろ攻殻や草薙素子にピンと来て、感性が合うかどうか次第かと。
その辺りはメーカーさんも狙っているのかもしれません。
小畑氏や出演声優が特に好きな方は限定版を。
しかし、無理せず通常版でも結構満足度は取れる一本です。
現代語訳 義経記 (河出文庫)
初めて昔の書物というものを読んだのでちょっと雰囲気をつかみにくかったのですが、それほど時間もかからず途中で挫折もせず読めました。
昔の人が描いた義経ヒーローストーリーと思ってたのですが、都落ち以降が中心となっています。でも思ったよりも悲劇的ではないかも。
これを読んだら、やっぱり弁慶のほうがヒーローかな?
義経は血気盛んな少年時にくらべ、後半はけっこう人間的。大河ドラマとはまた違う義経物語です。
昔の人ならではの、武士や徳の高い人はこうあるべきというエピソードがたくさん!日本人でよかった。^^
義経紀(通常版)
史実の義経(源氏物語)とはまた話の進みが一部違いますが、それも又面白く、パートナーを変える毎に違う台詞や反応、攻撃など面々が細かくてその辺でも楽しめます。
戦闘は、義経とパートナーの二人でしかダンジョンを進めないと言うデメリットもありますが、それ以外はなかなか簡単で、コンボ入力を覚えさえすればアクションRPGが苦手な人も出来る範囲です。CGの出来は余り良いとは言えませんが、それでも絵的なポイントでも星は四つあげられます。(慣れれば愛着も湧きます/笑)一度見たムービーが設定画やコンテと共に見られるのも良い所。ただしマップはやや難しいかも…?
ストーリーの進みはひたすら敵を斬って斬って斬りまくって、初陣の宇治川から最終の壇ノ浦まで戦を勝つことですが、人々に話し掛ける事によって発生する多くの『問題事(クエスト)』を生き抜きに攻略するのもまた一興です。
また、クエストはEDを迎えても攻略でき、逆にEDを迎えなければ出来ないクエストもあるのでクリアまでの時間はそう掛かりませんが、その後も楽しめてお得です。
ED後にはパートナーの操作切り替えも出来るので、今まで義経しか操作できなかったものが三郎や弁慶で攻撃できます。(義経はオート操作になります)