エルヴィス・オン・ステージ 没後30周年メモリアル・エディション (2枚組) [DVD]
歌について今更プレスリーを語る事は無いし知識の有る人が饒舌に書けば良い!プレスリー笑顔が素敵で上品な人でした。
サイモン&ガーファンクルのすべて
私が中学生になって洋楽に目覚めた頃、S&Gはビートルズと同じように解散していました。しかし、レコード会社があの手この手で曲を組み合わせたLPを売っており、私もそのうちの1枚(2枚組みだったかもしれない)を買って夢中で何度もターン・テーブルにのせました。ビートルズとともに英語の歌詞の素晴しさに気づかせてくれたのもS&Gが最初です。今でもサウンド・オブ・サイレンスは歌詞カードを見ずに歌えますし、香草の名前を覚えたのもスカボロー・フェアが初めてでした。その後、S&Gとは縁遠い音楽を聴くようになりましたが、S&Gは私にとっての洋楽初体験の一つ。ここにS&Gの主要曲がほとんど揃った作品を入手することができ、嬉しさと懐かしさで一杯です。アートの天使の声、それに負けないポールの声とギター、2人の声が組み合わさったときの震えがくるような美しさ。そして歌詞の秀逸さ。S&Gの格別優れた曲(私はボクサーが一番好きですが)を選りすぐった本作は、中年の人にも、アメリカ60年代の良心を探求し始めた人にもお薦めの作品です。
ナイト・オブ・ゴスペル・グローリィ [DVD]
個人的には星5つ。だが、S&Gしか知らない多くの人には是非とおすすめはしかねるので、星4つとする。
若い頃からゴスペルに惹かれていたサイモンは、進行役も務め、各ミュージシャンや曲の紹介と絡めて、ゴスペルの歴史を紹介し、ゴスペルがロックンロールなどのポピュラー・ミュージックに現在まで影響を与え続けていることを語る。登場するミュージシャンたちも、様々に形を変えながら民衆に根付いているゴスペルの姿を見事な歌で示す。ジェニファー・ホリデイはマヘリア・ジャクソンに敬意を表して熱唱し、カントリー系のオークリッジ・ボーイズはカントリー・ゴスペルを歌い(かつてサイモンと録音したサイモンの「スリップ・スライディン・アウェイ」を一緒に歌いもする)、ゴスペルの代表曲「オー、ハッピー・デイ」を作者のエドウィン・ホーキンスが妹リネットとともに歌う。ルーサー・ヴァンドロスがサム・クックの曲を歌えば、サイモンが「最高」と絶賛するアンドレ・クラウチは双子のサンドラと友人のタタ・ヴェガとともに登場、元々サイモンがゴスペルを意識して作った「明日に架ける橋」はサイモン自身にゴスペル・クワイアやホリデイとヴァンドロスを加えてまったく違った魅力を感じさせる。マイティ・クラウズ・オヴ・ジョイは、かつて黒人奴隷たちが禁止されていた秘密の祈祷会を行う合図として歌っていたというゴスペルのルーツというべきスタイルでア・カペラ・コーラスを聴かせるかと思えば、一転してパワフルな現代のゴスペルを歌う。そして、全員参加でサイモンのいかにもゴスペルらしい「哀しみにさようなら」を歌ってフィナーレを迎え、エンド・ロールに重ねて「アメイジング・グレイス」が歌われる(ただ、エピローグ的とはいえ、これが途中でブツッと切られるのは残念)。
ゴスペル初心者には格好の入門編ともなるだろうし、とりわけクリスマス・シーズンに聴くと一層感銘深いDVDだ。
ソロギターのしらべ 官能のスタンダード篇(CD付)
諸般の事情で譜面無し(いとしのレイラは現時点で最新刊の『ソロ・ギターのしらべ 悦楽の映画音楽篇』に譜面があります、恐らくは関係者の不断の努力が実った、という事なんでしょう)の表題の曲ですが、譜面が無い分気合を注入したようで、楽曲として非常に良い出来。南澤大介氏のミュージシャンとしての実力が良くわかります。クラプトンのファンもツェッペリンのファンも、ギターを弾かなくても一聴の価値が有りますね。「天国への階段」は渡辺香津美が「ギター・ルネッサンスIII<翼>」でこちらも原曲に比較的素直なカバーをやっているので、聞き比べると解釈の違いが非常に面白いです。ま、どっちもボクには弾けそうも無いですけどね。
譜面集としては、って、このシリーズはCDを聴きたくて買う、っていう人もかなりの割合だと思いますが、巻を重ねても結構高い水準を保っているのはたいしたものです。段々と取り上げる楽曲の知名度が落ちてくるのは仕方が無いですね。
アコースティック・ギター・マガジン カンタンに弾ける!デュオ・ギターのしらべ ひとりでも楽しめる☆名曲メロディ&コード伴奏25選(CD2枚付き)
有名な曲が盛りだくさんなうえに、編曲が一本調子ではなく、それぞれこまやかに工夫されていて、どれもとても洒落た仕上がりです。私は、第二パートのほうを練習していますが、とても勉強になります。上達をめざすには、やっぱり、繰り返し練習しても楽しく弾ける編曲が、大切だなと改めて思いました。