無敵看板娘 1 (少年チャンピオン・コミックス)
黙っていればかわいいのに、ぜんぜん色気は使わない。いきなりゲロ吐くわ、
注意力はないわ、血の気は多いわ、鬼丸流葬兵術かますわ・・・とにかくこんな
ヒロイン見たことない。その名は鬼丸美輝。中華料理屋鬼丸飯店の看板娘。
家業のラーメン屋を手伝うはずが、結局邪魔している。でもそこが魅力的なんだよな。
この巻で気に入ってるのは「第8話追跡の果てに」です。ほとんどサイレント
なんですけど、それだけに、彼女の魅力が良く現れています。
東京看板娘(トウキョウカンバンガール)
東京を中心に、老舗からお洒落で現代的なお店まで、さまざまな「看板」と、その看板を背負う「看板娘」たちが登場。時々人間以外の動物も登場しますが、基本的には全て人間の女性で、年齢も幅広い(小さな女の子から、老婦人まで)。写真は、看板娘やお店の雰囲気がよく考えられているように思えます。写真の下にはその写真を撮った写真家のコメントがあり、看板娘の言葉も紹介されていて興味深いです。1つのお店につきたったの1ページ、あるいは見開きで2ページの紹介ですが、写真の背後に、彼女たちが背負うものの大切さも感じられるような、あたたかい写真集です。色々な女性たちと色々なお店の存在は、東京という町の個性も反映しているような…。巻末にはお店の所在地も挙げられています。スーパーマーケットやフランチャイズの飲食店が多くなり、どこに行っても同じようなお店を見かける今日このごろですが、こうした個人経営のお店を支える看板娘たちを、私は心から応援したいです。