プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」 [DVD]
すでにビデオ、LDで発売されていた87年のMETライブ公演ですが、お手頃で保存しやすいDVDということも含めてお奨めです。
ゼッフレッリの色彩重視の豪華な舞台が楽しめること、ドミンゴの歌声がまだ輝きを失っていないこと(因みに小生は3大テナーは何れも70年代後半から80年代前半に聞くべき歌手で、ドミンゴは芸の巧さを含めて総合力でいまも人気を保っており現在のCDでは聞く価値がないと思っております)、マルトンが全盛期にあること(昨年の舞台は無残でした・・・。「国技館」系でないことも貴重)、リューのレオーナ・ミッチェルが素晴らしいことからこの曲のお奨めNo.1です。減点はレヴァイン&METの演奏がやや粗い(このオケはよくも悪くもアメリカ的で迫力はあるが繊細さに欠ける)から!!。
なお、歌唱重視の方は音源は古いのですが、コレッリがカラフを歌ったCD(トゥーランドットがビルギット・ニルソン、リューがレナータ・スコット)がいいですよ。
珍妃の井戸 (講談社文庫)
『蒼穹の昴』を読破した後に呼んだほうが面白いですが、そういった歴史背景等を考慮しなくても、充分に楽しめる一冊だと思います。
「誰が珍妃を殺したのか?」をキーワードに話が展開していくのですが、若干マンネリ化していた浅田作品に新たな一石を投じたような、改めて浅田次郎のシナリオ力(筆力)に感心できる一冊です。
『蒼穹の昴』が長編すぎて手を出せていない方でも、是非読んでみてください。
「誰が珍妃を殺したのか?」犯人探しだけでも充分に楽しめますよ。
完訳 紫禁城の黄昏(上) (祥伝社黄金文庫)
『異文化コミュニケーション』に掲載された中山先生の論文を読んで完訳を買ったのです。ついでに中国のネット書店を検索してみれば、英語版もあるし中国語訳も出ているらしいです。多分、岩波文庫が出版された当時とは事情が変わったかもしれません。また、康有為は今でも中国で高く評価されている人物で、皇帝を擁護する有名人としてもよく知られています(この点でややマイナスに評価されているけど)。
女子十二楽坊~Beautiful Energy~
「自由」を視聴して気に入って買ってみたんですけど・・・。
あの曲にあった、モダンなエキゾチックさをもっと感じたかったので
知ってる曲が逆にうれしくなかったなぁ。
トゥーランドット*歌劇 [DVD]
このDVDは北京の紫禁城で上演されたライブ・レコーディング。
過去にこの広い空間に身を置いたことのあるわたしにとってはその懐かしい場所で繰り広げられるオペラとして感慨もひとしお。
プッチーニの絶筆となった「トゥーランドット」
「トゥーランドット」の原作はカルロ・ゴッツイの戯曲で、彼はペルシャの物語や「千一夜物語」などを参考にして書いたとされている。
美しいトゥーランドット姫は祖先の皇女ローリンが異邦人の男に辱めを受け殺された復讐の念で、自分と結婚する男の条件を王子であること、3つの謎を解くこととし、謎を解けぬ場合は首切りの刑に処すると布告する。
元ダッタン国王で盲いた父ティムールと女奴隷リュウを伴ったカラフ王子はトゥーランドット姫の美しさに心惹かれ、リュウが止めるのもきかず、謎に挑戦する……
指揮 ズービン・メータ
ジョヴァンナ・カゾッラ(トゥーランドット姫)
セルゲイ・ラーリン(カラフ)
バルバラ・フリットーリ(リュウ)
主役歌手は言うまでもなく、道化の3大臣、ピン・ポン・パン
や群衆の合唱も素晴らしい。
しかし、これは最初から最後までテンションの高い、大音響がガンガン
押し寄せてくる、迫力満点の舞台で、わたしは圧倒されっぱなし。
また、これは悲恋じゃなくハッピーエンドで終わるのも好い。
2時間あまりの舞台だったが、わたしも時には一緒に声を張り
上げ歌い、退屈することなく一気に鑑賞できた。