友達100人できるかな(4) (アフタヌーンKC)
好きな話は、ポートポールの回とパンダ屋の回、叔父さんの話ですかね〜
今回から20人達成の御祝い(?)として、複数人同時にセットが出来る様にアップデートされた腕時計ですが、思わぬ落とし穴が・・・というところから始まります。
も〜〜〜〜ポートポールが、本当に懐かしくて懐かしくて! パンダ屋みたいな駄菓子屋さんもかなり少なくなってきましたが、本当に当時に戻れた気がします。
道明寺さんの宇宙人演説の回が個人的にかなり好きです。
道明寺さんの心境の変化と言いますか、最初の頃はあくまで柏君に対しての中立の立場だったのがやや柏君寄りになっている道明寺さんの変化が嬉しかったですね。ポートポールの時とか。
地球人を馬鹿にする同胞に対して、道明寺さんなりにあくまで冷静に怒りを相手に伝える所とか、最後の「私は柏君が大好きです」っていう台詞がすべてを物語っていて本当に好きなキャラになっています。
というか、今まで出てきたキャラで苦手なキャラとかがいなくてみんな個性的で好きになってしまうんですよね、
4巻目で、主人公の柏君と同じ様に自分も登場キャラのみんなと友達になっている様な気がしてきています。
本当にすばらしい作品です、是非100人集めて下さい。
友達100人できるかな(1) (アフタヌーンKC)
とよ田みのるさんの新作漫画の第一巻です。
とよ田みのるさんと言えば、デビュー作の「ラブロマ」で高校青春ラブロマンスをきっちりと描いてくれたイチオシの漫画化さんだけに、今作はどんなものだろうと期待してみたら、今回は今回でこれまた新しいコンセプトの連載作品でした。
どんな風に新しいかというと、タイトル通りに「友達を100人作る」ことがテーマとなった小学生ものなんですが、内容がひとひねり効いていて、なんと主人公は30代半ばで自分の赤ちゃんが生まれたばかりの小学校教諭が自分の過去の小学校時代に飛ばされるというもの。彼は、その時代に戻って、友達を100人作らなければならなくなるというのが、メインストーリーです。
しかも、どうしてそんなことをしないといけないかというと、ある日宇宙人が大々的に地球に侵略して来て、もうあと数時間で地球が征服されてしまうという時に、宇宙人からある試験を持ちかけられるところから話は始まるのですが、かいつまんでいうと彼ら宇宙人のルールとして、その惑星の住民に「愛」があることが証明できれば侵略できない事になっている。なので、サンプルを一人(これが主人公)選び、彼が友達100人を作ることができるならば地球侵略はしないという話をもちかけてくるのだ。成功すればいいけれど、失敗したらその時点で地球は宇宙人のもの。
そういうシリアスな状況なんですが、過去へ飛ばされる主人公も事態が事態のわりにはマイペースだし、彼の監督役としてついてくる宇宙人も人間とは違うメンタリティーの持ち主とあって、そういうタイムスリップものSFものでありながら、どこかほのぼのとしていてギャグ作品のようにも仕上がっていて、とても面白いです。あくまでメインの話は「友達100人できるかな?」なんだけれど、一話で一人ずつ友達を増やしていく今のようなペースでは一体完了までに何年かかるんだろうという感じですが、前作「ラブロマ」もそうでしたが、ゆったりとした微笑ましい雰囲気の作風の漫画家さんなんでゆっくりと描かせてあげていい形で堂々完結までもっていって欲しいです。
掲載誌がちょっとマイナーですが、子供さんにも人気が出るような作品なんで、大ヒットしてくれたら嬉しいです。