Shout at YUMING ROCKS
私的には原曲のアレンジを崩さないカバーはあまり好きではないのでロック調アレンジがgoodでした。
しかしほとんどがヒット曲であるので、コアなユーミンファンにとっては物足りない選曲でした。
少年メリケンサック オリジナル・サウンドトラック
映画の中でインパクトの強かった、
「アンドロメダおまえ」と、「僕らのネバーマインド号」が
フルで聴けて楽しかったです。
マサルの「さくららら」「自信がない」も、聴いてて笑いが出るし、
「守ってあげたい」も、「何で?」と思いながら、いい感じです。
歌以外のBGMはゆったりほのぼの系が多く、短いながらもくつろげます。
また、名シーンを蘇らせるBGMもたくさん入っています。
名作ぞろいで、映画を見た人は必聴ですよ。
少年メリケンサック [Blu-ray]
ストーリーは、メジャーレーベルのカンナは新人発掘できず
契約が切れようとしていたが、ある日ネットでイケメンパンク
の動画を見て「新人発掘!」と勇んで契約交渉に行くも、実は
動画が25年目の解散映像だった、というもの。
クドカンこと宮藤官九郎が脚本を手掛けていて、冒頭から勢い
良く映画が始まります。このクドカンの疾走感、良いですわ!
随所で小ネタをはさみ、笑いを取って、場面転換。これらは
同じく脚本の「舞妓Haaaan!!!」などでも味わえましたね。
ご都合主義と侮るなかれ、です。
また、カンナを演じるのは宮崎あおい。冒頭、新人発掘後すぐ
契約交渉の指示を受けて「今からですかぁ?」とダダをこねる
仕草や、ベッドの上で彼氏と戯れる姿にやられました。その他、
見事なコメディエンヌを演じてます。喜怒哀楽では、喜ぶ演技
が最も良かったですね。コロコロ変える髪型も良い。
彼女の脇をユースケ・サンタマリアや佐藤浩市・木村祐一らが
抑えていて、この点でも安心感のある映画でした。
なお、例によってDVD豪華版のほうが特典が良いです。
映像にこだわる映画では無いので、Blu-rayでなくても良いかも。
少年メリケンサック デラックス・エディション [DVD]
少年メリケンサック デラックス・エディション [DVD]
劇場でみとけばよかった。
そしたらもっと馬鹿らしくて、激しくて、はじけた
出演者を堪能できたのに
どこかの映画館でリバイバルしてくれないかな、、、
ニューヨークマラソン/守ってあげたい(DVD付)
いまさらですがちょっと。
「ニューヨクマラソン」この歌が流れ出すと今でもやっぱりそわそわします。
最初は何言ってるのかわからねえよ狙いすぎだろう!と思っていましたが映画を観れば、劇中で宮崎さんが言われていた「インディーズでも無理だろう」というのもオチもわかり、成る程ねと。
サントラの方は、劇中ほぼ総ての曲がそれぞれの方向でアナーキーすぎるのもご愛嬌。
でも主題歌である本曲は圧倒的に存在感がありすぎです。劇中映像もいいです。
正に基本に忠実なパンクです。王道パンク。だってアレじゃんなどというのは無粋ですよ。
今のこの時代にサントラとはいえメジャーレーベルから発売され日本中のどの子の手にも届くというのが凄いことではないですか。
テレビのバラエティなんかでワンコーナーのBGMとしてしょぼい音であの頃のピストルズとかが流れていると背中を丸めたくなるほど寂びしくなりますが、この音はまだ誰にも支配されないという絶叫に聞こえて力が漲る感じになるんですよね。
「風」であるかもしれませんが、好きな人が作ってるんだなというのが分かって熱くなれるそんな一枚です。