さよなら、アルマ
出征直前の凛々しい姿の軍犬アルマの1枚の写真が撮影された一瞬の時間を遡り、飼い主になった犬一青年とアルマとの出会いや両者の絆が強くなっていく過程を回顧します。戦時体制下で食料事情も厳しい中、愛犬の食事を何とか確保したいという思いから、アルマには軍用犬としての犬生を歩ませることになります。しかし、思いがけず、早々に出征を迎え、元の飼い主兄妹や学校の先生を悲しませてしまいます。
アルマは軍犬ではなく家庭犬として過ごさせてやるべきではなかったのかという葛藤が急速に湧き上がります。駅での別れ際、軍犬アルマが家庭犬アルマの表情と態度をはっきりと顕示した時、犬一青年の後悔は毅然とした態度に表れます。自らが課したアルマの犬生に対する責任を果たすようにアルマを追って満州に向かい、奇跡的な再会を果たします。やがて、家庭犬としての優しさと軍犬としての厳しさを合わせ備えたアルマと犬一青年は部隊の中でも一目置かれる存在となります。最後は伝令任務を遂行中に被弾してしまい、その外傷が元で絶望的状態になりますが、復員間際の駅での最後の別れ際、アルマを日本に連れて帰ろうとする犬一青年の手にアルマが噛み付き、止む無く、アルマを残して汽車が出発します。
戦時体制、とりわけ、敗戦も濃厚となり、人事物資の不足で、軍用犬も本来の任務を越えて、過酷な任務を強いられ、心身共に過度の疲弊があり、しかも、絶命に近い状況では意識も混濁して、犬一青年に噛み付いたのは仕方ないことだったのかもしれません。しかし、アルマの歯をむく表情が笑う表情なら、噛み付いたのは、自分の限界を悟って、犬一青年にかまわないようにというメッセージだったかもしれません。いづれにしても、犬一青年が傍にいなければ、アルマがもっと短い生涯を終えていたことは確実で、犬一青年は、最後までアルマの犬生に寄り沿ったと言えます。
いつかは迎える死も、戦場という生と死が隣り合わせになる極限の場所では、それぞれの重みも凝縮して感じられ、日常では思い至らない生命の尊厳が脳裏を過ります。犬にとって生まれて来る時代と飼い主は選択の余地のないものですが、与えられた運命に逆らわず、ひたすら飼い主にしたがって生き抜いたアルマの生涯は、飼い主の責任の重要性も今更ながら強く喚起しています。
サヨナライツカ ― Sayonara, toujours pres de moi (世界文化社)
映画を見て 5年ぶりに原作を読み返しました。
以前読んだ時も号泣したのですが、やはり今回も涙が止まりませんでした。
今回読んでいて思ったのは、「マディソン郡の橋」と主題が同じではないか・・という事です。
著者の文学的才能をうんぬん言えるほど、私には文才がありませんが、
私は 著者の言葉の選び方が好きです。
人は自分が経験したことのないことは理解するのが難しいということを
他の皆さんのレビューを読んで感じました。
人生経験、恋愛経験は十人十色ですが、
精神的にも性的にもピッタリと隙間なく合う、
本当の意味で相性の良い相手に巡り合ったことのある人なら
この小説の深みを読み取ることができるのではないでしょうか?
これ以上の相手はいないとわかっていながらも
状況が許さずに、結ばれない恋を経験した人には
表現の一つ一つに共感できるところがあると思います。
人生は一度きり いつの瞬間にも選択を迫られ
否応なしに選択をしつつ生きている
選択できなかったからといって それが本物の愛ではなかったとは言い切れない。
忘れられない人がいながら 別の人と家庭を築いていたとしても、
それが 嘘の人生であるとも言えない。
選択しなかった人生を 時には悔やみつつも
自分の選択が正しかったと納得できるように、もがき努力するのが人かもしれない。
若く美しかった頃 お互いを貪るように夢中になって狂おしいほどに愛し合った日々の思い出を持つ人は
何もない人生を送る人よりは
苦しいながらも幸せなのではないでしょうか。
でもその半面で、
この小説を酷評している人は、愛する人と結ばれて
幸せな生活を送っている人なのではないか・・・と少し羨ましくも思えました。
諦めなければならなかった大切な人との思い出を胸に生きている人が多いからこそ
この作品や マディソン郡の橋が ヒットするんじゃないでしょうか・・・
ピンク・レディーのすべて [VHS]
振り付けを覚えるのにはこれが一番です!!
ブラスバンドのポップスコンサートで
ピンクレディーの曲にメンバーが振付けをマスターする為に
購入しました バイブル的なビデオです。
振付けマスター目的以外でも
十分楽しめましたぁ~(笑)
歓送迎会にもどうぞ!!
伝説から神話へ 日本武道館さよならコンサート・ライブ-完全オリジナル版- [DVD]
昭和のアイドルぐらいの認識しかありませんでした。ただ、母親が山口百恵のファンなので実家に帰るときにお土産にこのDVDを買って渡しました。 母親がDVD観てたから横でなんとなく観てたんですが、凄い存在感とゆうかオーラのある人ですね!歳もこの時21歳だったみたいですが、もっと上だと思ってました。落ち着き過ぎてて…。 潔く芸能界を引退していったのもカッコいい。アイドルの域を越えてますね!