ヴェリー・ベスト・オブ・ヴァン・ヘイレン
ヴァンへイレンの8年ぶり2枚目のベストアルバムはサミーヘイガーが戻り、新曲が3曲入った2枚組だ。これでようやく78年から95年(「バランス」)までのヴァンへイレンの全盛期を総括したベストがファンに届けられ、手っ取り早く聞けるというのは素直に嬉しい。2人の”ボス(BOSS)”(笑い・本当は”BOTH”=両方の)の歌声が一気に聞けるのが最高だ。
内容は、「伝説の爆撃機」から「バランス」までのアルバムからまんべんなく収められており、ほぼベストに近い選曲。個人的には、「ミーンストリート」や「トップジミー」も入れて欲しかったが、まあこの際贅沢は言うまい。エディの凄まじいギターがあるのに聴きやすい楽曲群は後世のハードロック/へヴィメタル界に多大なる影響を与えたのは言うまでもない。
それにしてもエディヴァンへイレンは凄い。派手なリフを弾いても決して歌の邪魔をしないし・・・・。だけど「UNCHAINED」や「YOU REALLY GOT ME」、あるいは「RUNNING WITH THE DEVIL」ではエディのギターワークに耳を奪われてしまう。リフで歌っている、といったらいいのかなあ、とにかくこんなグルーヴィを出せる天才ギタリストは極論を言わせていただけばやはりエディとジミヘンが2強でしょう。
生意気を書きましたが、とにかく曲も、歌も、ギターも、サウンドも、演奏も全てが素晴らしいし、捨て曲がない。最新デジタルリマスターだし、前のベスト持ってる人も絶対”買い”ですよ。
レッドサンブラッククロス パナマ侵攻〈2〉 (C・NOVELS)
第二次大戦に勝利し、欧州を席巻したドイツ第三帝国と、日英同盟との第三次世界大戦という架空世界を描くレッドサン・ブラッククロスシリーズ。
アメリカ大陸に侵攻したドイツ軍に掣肘を加えるべく、日英同盟と米国の三カ国連合軍で進められるパナマ侵攻作戦への経緯を描く。
佐藤大輔の架空戦記に共通して見られる歴史・地政学・兵器・技術などなどへの考証は詳細で、説明調に陥らずにうまくストーリーに融合されている。
中南米諸国の代表が集まり開催される国際会議、オブザーバーとして参加する日米英独の四大国の外交官と軍人が相互に実施する謀略戦。カナダ戦線での日本軍の新鋭七式中戦車とドイツの主力であるパンテルIIとの遭遇戦。一方で、パナマの防御を固めるドイツ、戦力を集中し始める日英同盟が描かれる。
パナマ地峡、パナマ運河という、いままで現実にも大規模な戦いが行われたことがない地域を舞台に、どのような戦いがシミュレートされるのか続巻が待たれる(本巻は作戦発動の直前で終わっている)。
反米大陸―中南米がアメリカにつきつけるNO! (集英社新書 420D)
中南米が今動いている。チャベスのベネズエラを筆頭に、続々と左派政権が誕生し、ラテンアメリカはまさに「反米大陸」となった観がある。これら諸国は今、相互に連携し、さらには欧州とはまた別の形で地域共同体の形成を模索しつつあるのである。しかしながらEUが「パクス・アメリカーナ」に代わる新たな地域秩序のあり方として脚光を集めている一方で、これら中南米の動きにはあまり焦点が当てられなかった。むしろチャベスの過激な言動をシニカルに描写し、あたかも狂信的な反米「ならず者国家」が続々と台頭してきているかのように報じられている。
そのような中、本書は歴史を振り返りつつ、現在の「反米」というモードが実は「パクス・アメリカーナ」の影で過酷な米資本の経済的支配と米軍の干渉に苦しんできた中南米の民衆の抵抗の結実に他ならないということを明らかにする。本書で描かれている米国に支援された各国の独裁政権の実態、各国の軍人に民衆蜂起の鎮圧やクーデターの方法等を教育したという「米軍アメリカ学校」などは日本でももっと知られてもいい事実だろう。キューバやエクアドルなど、一国レベルでの概説書はそれなりにあるものの、中南米という地域レベルで現在の潮流に迫っている本は残念ながら今の日本では極めて少ない。そのような中にあって、本書は中南米の今を伝える貴重な入門書といえよう。ちなみに著者は中南米特派員を長期にわたって勤め、過去には『燃える中南米』(岩波新書)という名著も上梓している朝日新聞記者である。
さて、あえて不満を挙げるとするならば、現在の中南米を論じる第五章「立ち上がった中南米」のページ数が40ページといささか物足りない点にある。第二章「アメリカ「帝国」への道」は概して比較的よく知られたものであり、第二章の内容を削減してでも中南米諸国・民衆の現在の動きについてもっと深めて欲しかった。その点については今後に期待したい。
プリズン・ブレイク シーズン3 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]
season1,2共にコンパクトボックスを購入済みです。個人的な感想ですが、ストーリーの面白さからsesson1=season2>season3ですが、次のseasonのコンパクトが発売されれば、即購入です。この低価格なら、間違いなしです。私はこの作品の熱狂的なファンではありませんが、十分楽しめる作品です。次のseasonのコンパクトボックス発売を心待ちにしています。
1984
絶対誰もが聴いたことがあるはずの『jump』も収録されている なんてことは今更言うまでもなく、第一聴きやすいんですよ、明るくて。それでいて相変わらずかっこいい。良くも悪くも万人受けしすぎるアルバムですが、何だかんだでヘビロテしてます。VANHALENは明るくHR/HMのダサさが無いとこがいいですね。個人的に『HOT FOR TEACHER』(PVもコミカルで楽しいので是非見て)ギターがやけにカッチョいい『GIRL GONE BAD』が好きです。