資生堂のCM vol.2 1978-1999 [DVD]
曲名を見た時から絵が浮かぶ位、印象的なCMばかりですが、ユーミンのメトロポリスの片隅で使用のフェアネスアイカラーや、中山ミポリンのインテグレート、プリプリの曲のフェアウインドパクト、とんねるずメンズムースなどが入ってない様子。是非VOl.3を作って入れていただきたいです。届くのが楽しみです。
銀河鉄道の夜 (ぶんか社文庫)
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』の全文に、田原田鶴子さんの挿絵が25ページ
ほど(小さい挿絵は数点まとめて1ページ相当と数えて)入っています。
田原さんの絵は、適度に写実的でありながら、同時に極めて幻想的です。
原作のイメージを全く損なっていません。
描かれる風景は、植生は日本の東北地方のものなのに、建物はヨーロッパ風の
石造りだったりして、それがまた良い具合に調和しています。
岩手の自然を愛し、その自然の中にヨーロッパ風の空想の国を創り上げた賢治も、
きっとこのようなイメージをもっていたのではないか、と思わされます。
画家が賢治の原作を深く愛し、熟読し、取材などの下調べも入念に行った上で
仕事に取りかかったことが良くわかります。
手抜き一切無し。プロフェッショナルの入魂の作品です。
造本も紙質もしっかりしてます。
小説本文は縦書きで、レイアウトも絵と本文がちゃんと分離していて、
読みやすいです。
何より拍手を送りたいのは、総ルビになっているところです。
これで読者の年齢層がぐっと広がって、小学校低学年から読めるようになります。
まあ、低学年では、たとえ読めたとしても、この話の内容を本当に理解するのは
難しいでしょうが・・・
それでも、若い読者を本物に触れさせるのは大切です。
これだけのクオリティでこの値段というのは、はっきり言って安すぎです。
入魂の仕事をされた田原さんと出版社の方に、心から敬意を表します。
出版社への提案ですが、中身を見られるようにしてはいかがでしょうか。
表紙の画像でも絵のすばらしさの一部は伝わるでしょうが、
中の挿絵をもう何点か見られるようにすれば、
この本の魅力がより一層伝わると思います。
釣りバカ日誌12-史上最大の有給休暇- [VHS]
まいどおなじみ 浜ちゃん スーさんがくりひろげる釣りのお話。今回は気が合う人?のお葬式のため2週間も勝手に休んだ浜ちゃん。釣りも0楽しんでいたことが会社にばれて大変さーどうなる・ついにくびか? はなしはビデオを見よう。
赤ひげ ディレクターズカット 完全版 [VHS]
この作品で、鈴木杏という女優を知っただけでも、よかった。
こんなにすごい演技を、この若い女優にされては、ほかの俳優や女優が下手に見えてしまう。
泣く演技の迫力も、ただ見つめるだけの目の表情も、比べられる相手がいなかった。
内容は、そこそこきれいにまとまって楽しめますが、それ以上は突き抜けない。
貧しさを主題にしているようですが、どうも、中途半端なかんじがするのは、どうしてなのか…たぶん、貧しそうに見えないからです。鈴木杏だけは、ほんとうに貧乏そうに見えて、見ていると無言になってしまうのですが。
村西とおるの閻魔帳 ―「人生は喜ばせごっこ」でございます。
『実話ナックルズ』や『紙の爆弾』的芸能界裏情報発言が満載され、そこに自身の性話も散りばめられ、腹を抱えて笑いつつ読んだ。
感動的な話もあり、石原裕次郎とそのパートナー石原プロ社長・樋泉優氏を主とする、石原プロ悲運時代の章は、裕次郎の下に厚い人間性を描き、今の石原プロの無能さを浮き彫りにする。
そんな中でもプロレスマスコミさえ書かない、故剛竜馬ひったくり冤罪事件については、そのプロレスバカぶりに涙無くしては読めない。
新宿西口の券売機前で拾った財布を剛が拾い、脳の損傷により手が奪うように大きく触れて動いた為、それを見つけた持ち主の老婆に泥棒呼ばわりされ、ひったくり容疑をかけられ、一貫して無罪を主張したので、異例の188日間長期拘留の末、不起訴処分で釈放された事件。
既往症については、「そんな病気がある事を知られたら、ファンに見放され金輪際リングに上がれなくなる。」と隠し通しました。
それが知れなくともリング復帰はほぼなかったでしょうが、まさに「プロレスバカ」を貫いて死んでいった剛氏と前述のエピソードを併せた2章を読むだけでも本書を手に取る値打ちは充分にありました。