花嫁は厄年ッ! [DVD]
女子アナを降板させられた明子(篠原涼子)は復帰をエサに農家の嫁になる体験取材を
3ヵ月間決行するはめになった。偶然、元カレの一郎(矢部浩之)に再会した明子は一
郎の実家である桃農家へ「ニセ嫁」として潜入取材することを思いつくが・・・。
最近の篠原涼子さん出演作にはハズレがないですね。これもなんとなく観てたんですが
だんだん物語に引き込まれて、毎週楽しみに待つようになりました。
最初は明子と格式高い家族の安土家とのギクシャクした関係がつづくんですが、家族そ
れぞれのストーリーがちゃんと用意されていて、終盤には明子は安土家になくてはなら
ない存在になっていきます。安土家の母、岩下志麻さんも独特の語り口が非常に良い。
明子の気持ちの変化、一郎と母との確執、本当に後半からがぜん面白くなるんですよね。
個人的に安土家の香里(小沢真珠)の憎たらしさと最後に豹変!?する演技が大好きで
した。
Astaire
リーダートラックはドラマの主題歌にもなっているポップナンバーだ。
ただ主題歌にも使われているためかロック色は若干後退し、リズムもさほど、グルーブ感もなくおしゃれなナンバーに仕上がっている。
だからといって物足りなさは感じずにSUEMITSUの楽曲のセンスには唸らされてしまう。2曲目はお得意のパンキッシュナンバーで自然と体が動くそんなナンバーだ。SUEMITSUのメロディセンスはとにかく絶品でピアノがそれをうまく表現していると思う。
Best Angle for the Pianist-SUEMITSU&THE SUEMITH 05-08-(初回生産限定盤)(DVD付)
オリジナルのフルアルバムは僅か3枚のみのリリースなのに、
「何故このタイミングでベストアルバム?」と思って調べてみたら、
今年(※08年)一杯でレコード会社を離れるとのこと。
本当に、良い曲を書ける人が分かりやすく売れるわけではないという事を痛感させられます。
そりゃ、ドラマ主題歌でスマッシュヒットした「Astaire」や、
アニメ版のだめの主題歌にもなった「Allegro Cantabile」が売れなかったとは全然思っていませんが、
それでも、個人的にはこの人の才能に見合うだけのヒットでは無かったと思っています。
ミュージシャンの売り方も色々な手法があるとは思いますが、
このベストアルバムや、木村カエラの「Butterfly(※SUEMITSU氏の作曲です)」を聴く限りでは、
多少贔屓目に見てる側面があったとしても、とても曲の問題とは思えないんですよね。
大型のタイアップを取って、
多くの人に曲を聴いてもらうきっかけを作ることが悪いとは思わないけど、
そういった売り方に頼ってしまったアーティストは、結構な割合で、
ノンタイアップでリリースした楽曲になった途端、
売上げが著しく下がってしまうことも珍しくありません。
乱暴に言ってしまうと、タイアップの効果によって曲を宣伝するのは、
「あまり音楽を熱心に聴かない人達へアピールすること」だと思うのです。
場合によってはそういった人達へ向けることが成功に繋がることもあるでしょうが、
SUMIETSU氏のような、一定のクオリティを維持して曲が書ける人の場合は、
長いスパンで彼の音楽を聴き続けてくれるであろう固定ファンを獲得できるような、
地に足の着いたプロモーションが足りなすぎたようにも思えます。
(当時のプロモーション内容を、本人が望んでいたのだとしたら何も言えなくなってしまいますが。)
『満を持してのベスト盤』という風には思えないので両手を挙げて喜べるわけではないのですが、
こうしてSUEMITSU & THE SUEMITHの代表曲が詰まった、
『入門編』が世に出ることは十分価値あることに思えます。
代表曲とされる曲を目当てに買った人には「全曲いいじゃん!」的な形できっと届くであろう、
高水準なポップ・ソング集になってほしいし、なり得るだろう!と思います。
SUEMITSU氏の音楽に出会ってない人は、このアルバムから是非。
そして末光さん自身の復帰、待ってますよ。