トランス・フォーマー [DVD]
トランスフォーマーを巡る新旧の映像やインタビューで構成されたドキュメンタリー作品です。
当時のスタジオミュージシャンやエンジニア達による演奏やミキシングの再現がとても良かったです。
一番印象的だったのが「ワイルドサイドを歩け」でウッドベースとエレキベースで同じコードを少しずらして録音した時の再現シーンでした。
プロデュースしたデヴィッド・ボウイや生前のミック・ロンソンのコメントも良かったです。晩年のロンソンは非常にやつれて痛々しかったですが、当時のルーや自分達のことを語る姿にグッと来ました。
ジャケット写真を撮ったミック・ロックや、「ワイルドサイド」の歌詞のモデルと言われているホリーやジョーも出演しています。
廉価版が出たのは嬉しかったですし内容にも満足しているんですが、「ニューヨーク」以降が好きな方には合わないかも知れません。
したがって星は4つに留めておきます。
White Light White Heat
よく雑誌などで1stを名盤に挙げている人が多いけど、VELVET UNDER GROUNDの最高傑作は何といってもこの2ndである。 ジョン・ケイルのアバンギャルド思考とルー・リードのストレートなロック思考という類い稀なる二人の個性がぶつかり合い異常なまでの緊張感を持った作品に仕上がっている、この極限の関係が長続きするわけはなくレコード発売から半年後にルーによりジョン・ケイルの脱退が決定される。 これからこのアルバムを購入する人は是非国内盤を購入して欲しい!!そして是非歌詞を一読して下さい、この下品でショッキングな歌詞に衝撃を覚えるだろう、そして、聴いていると落ち着かないノイジーなサウンド、2分の曲もあれば17分に及ぶ曲まで聴き所満載です。 このアルバムを聴くとニルバーナを思い出すのは僕だけだろうか?
アンディ・ウォーホル/コンプリート・ピクチャーズ [DVD]
ウォーホルの仕事の内容は、シルクスクリーンによるものがあまりにも有名だが、映画や出版の仕事(作品)についても丁寧に紹介してある。日常生活から生まれたキャンベルスープの作品、彼自身の死に対しての考え、性生活、ファクトリーの変化、膨大な遺産といったウォーホルが生まれてから死後までの時間をかけてゆっくり説明してくれる教科書みたいな一本である。兄や友人、元助手といった身近な人物のインタビューにも注目である。他にもウォーホルについては、映画「スーパースター」、「バスキア」といった作品もオススメする。
Velvet Underground & Nico
2ndと並ぶヴェルヴェッツの最高傑作。
ひしひしとした才能がウォーホールの不敵なジャケットの中に隠れている。
ここまで印象的なイントロで始まるアルバムはそうないのではないのでしょうか。
cool!
大人のロック! 2008年 秋号【Vol.16】[雑誌]
特集1について:70年に解散したビートルズと今も転がり続けるストーンズの対決など無意味ではと危惧していたが、60年代の両者の活躍の比較にフォーカスし、時代の空気をうまく伝えている。カバー曲の比較等が資料として役立つ。ポールの2008年コンサートの情報もホット。特集2のWHOの特集は、彼らが日本で人気が低い理由にまで言及するいい企画だ。イーグルスのホテル・カリフォルニア再聴は、タイトル曲の歌詞の分析等を含む丹念な特集。マンネリを避けるよう、米国に目を向けた企画が増えることを期待する。
今号ではジャクソン・ブラウン、ディラン、CSNY、クイーン+ポール・ロジャースの最新盤情報に特に満足した。何れも9〜10月に日本盤が発売されるので、注文したが、ジャクソンの日本盤のボーナス・トラックにはD.リンドレーとの競演ライヴの「レイト・フォー・ザ・スカイ」がボーナス・トラックとしてつくとのこと。これは絶対にお薦めだ。ディランのブートレッグ第8集はとんでもない大作になる。その他、紙ジャケ等で再発される旧作が多く、欲しい作品が多くて嬉しい悲鳴。ツェッペリンの紙ジャケ工場見学も興味深かった。しかし、手を変え品を変え旧作を洪水のように発売するのはいかがなものか。EL&PはK2HD紙ジャケが出たばかりなのに今度はSHM−CDが出るのにびっくり。アマゾンのレビュー等を参考にして取捨選択しないと買いすぎになる。皆様、ご注意を。
他の記事では、60歳以上のロッカーの活躍の特集、夏木マリがジャニス・ジョプリンへの思いを語ったインタビュー、キース・エマーソンと菅野ヘッケルのインタビューが読み応え十分。以上、中年ロック・ファンにはお腹一杯になる情報の充実ぶりだ。一点、内容の紹介のところに記載されている、ルー・リードの70年代活動史は今号には掲載されていない。