眠れぬ夜を抱いて~オリジナル・サウンド・トラック
ドラマを何度もみかえして、ああやっぱりいい、と思う人には非常にオススメ。オープニングテーマのほかに、悲しかったり考え込んだりのあのシーンのバックミュージックが楽しめます。悠子になりきりたい人、なれますw 自主映画やドラマ、ドキュメンタリーを撮りたいと思うような、私と同じような心境の人にも是非聴いていただきたいサントラです。
ただ、ひとつ残念だったのは、大出類子の回想シーンや謎解きのシーンで大いに使われたリズミカルな曲が入っていなかったこと。あの曲は外しちゃだめでしょう・・・ということで星3つにしようかと思いましたが、やはりここは大好きな曲万歳ということで4つに。
Forever to me~終わりなき悲しみ~
最初のバンド復活時、お久しぶりなタイミングで発表された楽曲。
これが私たちです。といったような自分たちの武器をズバッと出してきたような雰囲気がすがすがしく、
フェブラリーにウツツをぬかしていた間にさえロック・シーンはそれなりに変化していたようだケド、
あたしたちの畑を荒らせるほどのタイプはいなかったみたいね。って感じです。
そんなコト誰も言ってないケド、そんな妄想を掻き立てられる程に何とも言い難い自信と確信が溢れています。
他の作品と比べて妙に肩に力入ってる感が有りますが、その辺はご愛嬌と言ってもいいケド、
あえて評価したい。
楽曲のシリアスな感じにプラスに働いてまっす。と。
さて楽曲に関しては、
the brilliant green特有の不健康的で煮えきらない感じとオドロオドロしいまでのゴシックなトーンで
きっちり纏め上げられており、好き嫌いの次元じゃなくても完成度の高さは誰も否定できないハズ。
また、トミー自身も某インタビューでお気に入りの一曲と挙げていました。
♪冷たい花が、退廃的なぼんやりとした暗さだとしたら、♪Forever to meは、
じわじわくる有機的な暗さといった塩梅。
歌詞もワードの選び方や可愛いらしさなど、トミーのセンスを愛してやまない層はなんの不満もないはず。
また当時、ドラマ主題歌にもなっていて、神隠しがテーマのホラーちっくなドラマには鳥肌がたつぐらいマッチしてました。
またMVもよいです。
楽曲同様ホラー&ゴシックでハイクオリティ!トミーは、フィルムじゃないコトに不満げでした。。
そして2曲のカップリングは、ともに全英語詞!
デジタルちっくさが際立った激しいロックナンバー。
そして儚げなメロディとアコギが優しい、ゆったり系のいい曲が♪
眠れぬ夜を抱いて
相次いで二家族が忽然と姿を消すという、前代未聞のできごと。その謎を探ろうとする悠子は、しだいに夫の過去にも近づくことになる。自分の知らない夫の秘密。はたして妻として知ったほうがいいのか、知らないままのほうがいいのか?悠子は全てを知った上で、夫の過去の姿も今の姿もひっくるめて愛そうとした。そういうひたむきな愛が、夫を過去の呪縛から解き放ったのかもしれない。愛は時には感動的だが、時には憎悪を生む引き金にもなる。その憎悪を消し去るのも、また愛なのだが。面白いしテンポがよく、最後まで一気に読んでしまった。
complete single collection ’97-’08
ブリグリに関してはド素人です。「そのスピードで」が聞きたくて購入しましたが、その他の曲もツボで、大正解でした。
ボーカルの儚い感じと、ギターの重厚感の、絶妙なバランスが何とも言えません。早すぎないテンポもイイです。
コアなファンの中には、最近の曲は初期のインディーズ色が失われて残念、という方もいらっしゃるようですが、私はどちらも好きです。
眠れぬ夜を抱いて (幻冬舎文庫)
話は面白かったです。思わせぶりな導入部から場面を変えて、平和な家族達に、その後の急展開。間延びすることなく一気に読ませてくれるところは、いつもの野沢さんだと思いました。野沢さんらしい、80年代の匂いを感じさせる作品ですので、誰でも楽しめます。ただ、お話と言ってはそれまでかもしれませんが、なぜこんな回りくどい方法を取るのかが今一理解できなくて、その分あまり感情移入はできませんでした。