LUV SAX
結論から申し上げれば、この新作には大いに失望しました。小林香織さんは、前作まで自分のオリジナル曲の発表の場がアルバム・リリースという形になっていたため、今回、個人的には新曲のオリジナルを聴く楽しみが無くなったことに、些か落胆したわけです。この人は、作曲の才があり、とても良い曲を書きます。lovely Blossom,Grace,Airflow,Lullaby Child,Chirdren's Dream,Foreverなど佳曲ぞろいで我愛聴曲です。
「Jazzに名曲なく、名演あるのみ」という言葉もありますが、いまさら「もらい泣き」や「元気をだして」なんか聴きたくない。なにも小林香織でなくても良い訳で、このジャンルであればスタジオ・ミュージシャンでもっと上手い方はいるでしょうし、制作の企画も何か安易である気が私はします。どの収録曲もスポンテニアスのスリルに欠けるという点でも、私は買いません。
但し、かのC.ParkerやC.Brownもwith Stringsという愚盤を残しているので、ミュージシャンはこの類の企画を一度は残したいのかも知れません。
でも次作はお願いですから、オリジナルが横溢するアルバムを作って下さい。この気持ちは、多数の小林ファンの願い、と思ってやみません。
Jazz Impression
いまや世界の香津美さんのエレキギターが炸裂するCDです。ギター ルネッサンスで、クラシックギターにもどってから、今回は彼の80年代前半を思わせるぎんぎんの早弾きギターが炸裂しますね。ドラムの井上さんといま人気絶頂のスクエアーの則武さんを率いれたこのトリオの相性はぴったりです。2011年年始早速1月12日に六本木サテンドールのライブ(英語ではコンサート)にいきましたがこのメンバーでの香津美さんのエレキは最高に盛り上がりました。まずはこのCDを購入して是非生香津美さんを聞いてください。すごさが判ります。
ソリッド・ステイト・ファンク
Carry Outのような凝った作品が見当たらない そういった感じ
お気に入りは、2曲目=フルート 4曲目=ソプラノ 6曲目=ピアノ+アルト 8曲目=アルト
8曲目は、お決まりのムーンシリーズ ど派手系 この曲が入ってないと さらに物足りない
10曲目=アコースティックギター+ソプラノサックス これだけか、今までなかったパターン。
Masato Honda LIVE ! Assemble A Crew [DVD]
過去のDVD2作と比べても、だんとつに良いと思う。(無論、過去の嫌いと言う訳ではないが) 本田バンドとしての成熟が十分に窺える作品となっている。やはり、全曲収録と言うのが何よりも大きい。なんたって、当日の模様が最初から最後までまるまる楽しめてしまうのだから。
緻密な楽曲作りとテクニックを全面に出したそのプレイス・タイルが従来からの本田の魅力だと思うが、そう言った面もありつつも今作はもう少しポップな要素も垣間見れた様な気がした。