井伏鱒二全詩集 (岩波文庫)
井伏鱒二唯一の詩集『厄除け詩集』および拾遺詩篇を網羅した詩集である。
有名な『勧酒』は勿論、『逸題』『つくだ煮の小魚』など、
独特のユーモアのある語り口で、どうにもならないヒト・モノ・世界の境界線を詠う作風が素晴らしい。
多くの作品はいわゆる「詩らしい詩」ではないが、その詩情はまことに個性的である。
『厄除け詩集』は幾たびも出版され、出版されるたびに作者の訂正が加えられたそうだが、
出版のたびに書かれた序やあとがきも全て収録されているのが嬉しい。
巻末付属の穂村弘氏の手による解題『この世の友達への眼差し』は短いながらも井伏鱒二の詩の核心を衝いている。
リフレイン(DVD付)
たぶん彼らの曲を彼らの曲として認識できたのは、
出雲殿のTVCM曲であるM3「天国に一番遠い場所」だったかと思います。
というのも以前からお名前だけは知っていたのですが、
なかなかその作風の真髄まで触ることができず。
上記のCM曲がトリガーとなり、この作品から、
彼らの作品にきちんと触れることができました。
基本的にサビに英詞を盛り込んだ洋楽系のバンドポップス主体なのですが、
ときどき、上記したM3「天国に一番遠い場所」とかM2「Brilliant Days」、
そしてすでに評価の高いM6「青い月とアンビバレンスな愛」といった、
スローでアンニュイでメロウな曲が入るのがなんとも心憎い。
だからといって普段、主体とする音楽が決して悪いわけではない。
ですが、その時々に自分にあったキラリ光る曲を拾い上げるのも、
音楽のひとつの楽しみ方。
「美しいものだけの世界、
夢見ちゃいけないのかい...?」
世界は決して、美しい、綺麗ばかりじゃない。
だけどなるほど、夢見るのは自由じゃないか、と
思わずうならせられるワンフレーズ。
いまさらですけど、エイベックスにこんな良ユニットが在籍していたとは。
と、目からうろこが落ちました。
知っていた人も知らなかった人もぜひどうぞ。良い作品です。