コーエー定番シリーズ 維新の嵐
単調な作業で詰まらないという人がいますが、
RPGだって敵を倒して経験値と宝ゲット、という単調な作業じゃないですか。
結局のところとごまで工夫して遊べるか、ですよ。
基本は思想説得なんですが、
単純に武力で幕府天領全てをつぶすとかも楽しいものです。
自由度が高いので、いまの手取り足取り親切ゲームになれている
方々には辛いかもデスね。
今年は龍馬伝を大河でやっているので、維新の嵐の新作が出ないかなと
期待しているのですが、幕末志士伝みたいなのはご勘弁。ご勘弁。
維新恋華 龍馬外伝 (初回生産版)
幕末の志士達と恋愛するゲームはそれなりにやってきましたが
このゲームの登場人物達は、比較的歴史上の人物に忠実であるような雰囲気がしました。
その大きな要因は、主人公が深く物語に介入しないからだと思います。
あくまでも主人公はキャラクターたちを支えることに重きを置いていて
それが「幕末」という激動の時代に生きてきたキャラクター達の魅力を殺さずに
表現できたような気がしました。
更に主人公は聡明なので、部を弁えているところもその一因かと思います。
なので、出しゃばらない賢い主人公が好きで、忠実に近いキャラクター達と
硬派なストーリ展開で恋愛したい方にはお勧めです。
ただし、物語の中心は主人公ではないので「遙か3」のような
典型的な戦う主人公(未来を自分で切り開いていく系)が好きな方は
物足りない可能性もあるかもしれません
【初回限定生産】NHK大河ドラマ 龍馬伝 完全版 Blu-ray BOX―4(FINAL SEASON)「NHK大河ドラマ 龍馬伝 龍馬伝紀行ガイドブック」付き
最終回のオープニング。龍馬は夢の中で、武市や以蔵、長次郎たちと土佐の海で再会します。不穏で殺伐とした第4部の中で最も美しい場面です。龍馬がいなければ変革はありえなかったけれど、彼一人だけではとうてい成し得なかったという演出家の思いがよく表れています。
物語は大政奉還と龍馬暗殺というクライマックスに向かって、それぞれの思惑が絡まり合いながら突き進んでいきます。各回の最後、弥太郎のナレーションで「暗殺まであと…日」と、あの「ヤマト」でおなじみの盛り上げ方がされています。
「篤姫」と本作で、大河で幕末ものは受けないというジンクスを、見事打ち破ってくれました。福山君をはじめスタッフの皆さん、お疲れ様!しかし、次に龍馬をやる役者さんは、福山君と比較されて大変だろうなあ。
決定版 大河ドラマ全曲集
大河ドラマのテーマソングは素晴らしいものが多く、
それらが一堂に会しているというだけでも買う価値のある商品ではあると思います。
(個人的には、『花神』『黄金の日日』『花の乱』『新選組!』『風林火山』辺りが特に好きです)
ただし、収録曲以外の細部が今一つな印象を受けました。
1.データベースの貧弱さ
ブックレットは大河ドラマ全作品のデータベースになってますが、
1ページに3作品を押し込んでいます。
作品ごとに、原作と主な出演者(2人〜4人程度)、テーマソングの作曲者と演奏者が書かれています。
96年に発売された『秀吉』までのテーマソングを集めたCDでは
1ページに1作品を用い、原作・脚本・音楽・制作・演出のスタッフと
主要キャスト(30名程度)と語り手、それにあらすじを紹介していました。
これに比べると見劣りするのは明らかですね。
また、主な出演者の人選も???と思うものが少なからずあります。
(例:『天と地と』は「石坂浩二、中村光輝」の2人のみの紹介)
大河ドラマの元ディレクターの大原誠さん、大河ドラマの大ファンの松村邦洋さんからの
メッセージが載ってあるのは良いのですが、他のところにも力を注いでほしかったです。
2.トラック番号が通し番号である
ジャケット裏面の曲目紹介では、トラック番号が通し番号です。
(例:Disc2の1曲目→「26.武田信玄」)
些細なことではありますが、「ちょっと太平記が聴きたい」といったときに
一瞬不便を感じるのも事実です。
その大河ドラマが何作目であるかが一目でわかる良さもあるのですが・・・。
3.一部の曲の選曲
恐らく過去のサントラから抜き出してりマスタリングしたからなのでしょうが、
『武蔵』は4分越と、実際のオープニングで使われた尺ではなくフルバージョンになっています。
個人的には、これだけが長さが大きく違うというのは違和感がありました。
OPバージョンで統一してほしかったですし、「義経」など、他にもフルバージョンが存在する曲はあったのでは?
また、『風林火山』は個人的には冒頭の内野聖陽さんの語りがあった方が良かったです。
あくまで一番の目当ては曲なので、買って損という感じはないです。
が、大河ドラマ50作を大々的に押し出しているので、もう少し力作かなと思っていたら
あまりそういう意気込みは感じられず、若干期待外れの印象がぬぐえませんでした。
【初回限定生産】NHK大河ドラマ 龍馬伝 完全版 DVD BOX―4(FINAL SEASON)「NHK大河ドラマ 龍馬伝 龍馬伝紀行ガイドブック」付き [DVD]
幕末劇の今後のスタンダードを作るという意欲がよくでた快作だったとおもう、本作以後、坂本といえば福山、高杉といえば伊勢谷、そしてたぶん於龍といえば真木となにかと比較対象にされるでしょう、わたしは福山はほかに「ガリレオ」しか見たことがないので役者としては雰囲気重視で演技の幅は狭いのかとおもっていたら志士像を予想外に硬軟演じ分けており見直しました、薄化粧で役に臨んだ女優陣もりっぱなものです(後半ソフトフォーカス・シーンが増えたのはご愛嬌)、
幕末・明治維新は陰険で血なまぐさい時代です、戊辰戦争も陰険そのものの戦いです、同じく血なまぐさい時代として戦国時代が思い出されますが、戦国期には国内に充満していた「そろそろ野良仕事も暇になったから戦(いくさ)があるだろう、長槍かついで一稼ぎしてくるかぁ、運よく首級でも挙げれば取り立ててもらえるかもしれねぇ」なんていうのんきな勇ましさが幕末期には皆無だからです、その時代が要求したやむにやまれぬ陰険さとも表現できますが、その雰囲気を代表する薩摩(西郷・大久保)を史実とおりに陰険な悪役として描いた本作は快挙といってもいいでしょう、逆に将軍・幕府陣をおばかさんに描きすぎ、「篤姫」で好意的に描きすぎた反動かな、
襟の擦り切れた垢じみた着物、坂本家の猫がまどろむ籠や岩崎家で陰干しされる麻をはじめとする小物にまで拘った当時の風俗描写に力を入れたじつにいい感じのセットですが私のような意地の悪いものは以下のような点が気になってしょうがないんです、
どうして於龍の襟足がそろってないんでしょう? 当時は襟のほつれ毛は現在眉をそろえない以上にだらしないことで、於龍のようなあだな女がえりをそらないわけがありません、竜馬が評した「まことにおもしろき女」が「まことにだらしない女」になってしまい、私はそんなだらしない女じゃない、と草葉の陰で於龍がつぶやく声が聞こえます、おはぐろがないとか龍馬の袴が長すぎるのはまあ我慢するとして一回かみそりをあてれば済む簡単なことなんだけどなぁ、誰も気付かなかったってことになるんですけど、 昭和の終わりまではそこかしこに存命していた明治生まれの老女たちの多くは自らうなじにかみそりをあてる習慣でした、うちの曾祖母が襟に手ぬぐいをまわして自分で剃っていた姿がなつかしい、明治生まれの女たちのほとんど、大正生まれでも相当の割合、で彼女たちはその生涯においてただの一度も髪を下ろさぬ髪型ですごしたことを忘れてはいけません、
たとえば前からでも横からでもふっと女の肩をとり引き寄せたとき、男の目に映るのは女のきれいに手入れされたうなじだからこそ江戸の男たちは女にときめいたことは時代劇の常識としてもっと知られて良いでしょう、龍馬たちが袴で走るシーンが全編にたくさんありましたが誰一人として唯の一度も股立ちを取ろうとしない辺りから小物重視で人の所作方面はおろそかなんだなと感じてはいましたがね、 製作関係者全員が江戸時代生まれの人たちに育てられたであろう半世紀前の時代劇はこんな点が安心なんです、
レビュー題とおり侍が暗殺されてはいけません、竜馬を喧嘩下手と評するの実態にあってると自信があります、竹刀や相撲であれば大柄な竜馬はそれなりの強さを見せたでしょうが、いざ真剣となればそうはとんやが、ということです、拳銃を携帯していたのも真剣に自信がなかった証拠です、刃(やいば)の届かない距離であれば拳銃が威力をもつことは当然ですが、接近戦における利用価値は刃物が断然上です、事実寺田屋で竜馬が重症をおってますからね、
暗殺時、刺客が一階で一人を殺害して大声があがった時点で二階に居る坂本・中岡は異変に気付き刺客を迎え撃つ準備をする、もしくはすぐ逃亡するのが正しい対処です、本作の暗殺シーンは2対3で相手に手傷も負わせられずに討ち死にした二人のトロさ加減が十分に描写されている点は高評価すべきでしょう、おもとを刀で威嚇(脅迫)するシーンが印象的だったので竜馬の情けなさは倍加されています、