Otome continue Vol.1
コンティニューが、オトメコンティニューとリニューアルされての創刊号。
特集内容は、『ときめもガールズサイド』!!
当初は、リニューアルはこれまでの題材の取り上げ方で視点を変える(オトメ向けというか、オトメ寄りにする)のかな?と思っていたけど、その間逆で視点は変わらず題材がオトメ向けド直球になったな、という感じ。
勿論、巻をかさねていくなかでさらなる変貌を遂げるかもしれないけど、変化についていけない部分も感じた。
購入を躊躇う思いにつながる感じで・・・。
でも、『ときめもGS』特集中の、声優・杉田智和さんが、「女性向けだからといって、男性が手を出しちゃいけないというわけではないと思う」という発言に心情をダブらせ購入に至りました。
サブ特集の、相方語りでオール巨人・阪神が出てきて、「あぁ、読んでいけそうだ!」と思った。
内容のレベルとしては、今まで通り面白い視点に溢れていて凄く楽しめた。
ただ、やはり男性向け・女性向けで区別するとしたら女性向けに特化されたのは間違いないので、リニューアル前の読者が多少離れるかも、と思った。
スパ アジア
タイトルは癒し系ですが、内容は濃密で超クールなアンビエント。久保田麻琴のチルアウトなマスターピースがついに届いた。
蒸し暑い夏に良し、淋しく長い冬に良し、、、聞くものをここでないどこか遠くのパラダイスに連れて行ってくれる魔法のCD♪。感謝。
スピリット・オブ・ヒーリング~バリ
初めて聞いたときは、バリの音律や楽器を使っただけのお手軽なヒーリング音楽、まるでゴンチチのバリ版?といった印象でしたが、聞いているうちに『そうそうバリってこんな雰囲気だったよね』とずんずん引き込まれていきました。バリの民族音楽はテンポが速いのでヒーリングにはちょっと不向きなので、バリの海の波音や風の音のCDも多々ありますが音楽とは言いがたいものがほとんどです。このCDはオリジナルな楽曲でありながらすばらしくバリ島を想起させるものばかりです。それは久保田麻琴さんのたぐいまれな作曲の才能によるものだと思わずにはおれません。
世界の音を訪ねる―音の錬金術師の旅日記 (岩波新書)
第 I 部は紀行ありのライヴ・リポート 3 つ。流石、音楽製作の人なので、大袈裟な比喩や思い入れで押し切ることはなく、的確な描写。『ラティーナ』に掲載されたものを大幅加筆してあるとの事だが、専門誌を買う程でないライトなファンがこうやってまとめて読む事ができるのは助かる。
モロッコのグナワがサンバと同じビートの「訛り」(ズレ、グルーヴ)を持っているという個所があるのだが、それをカタカナで表現しているのが秀逸。
[ナ]ダサカ[コ]ナサカ → [ナ]ンダサ[カコ]ンナサ[カ] → 更に発展型
こんな感じで。[ ]は強調。
サンバのリズムが頭に浮かぶ人は吹き出すこと受け合い。強調された一と四拍目が“ハマって”三練符のちんどん屋みたいになり、それが加速していくと、何かヘンな、えも言われぬ気持ちいい状態になる。
第 II 部は対談なのだが、田中勝則という聞き手がいい。同好の士なので話が自然で、しかも内輪話に走らない。ハワイ、沖縄等、いろんな話があるが、印象に残ったのが、日本とインドネシアの類似性の中で、日本の歌謡曲の「濃さ」を伝えるこんな一説。最近 1963 年の紅白歌合戦のヴィディオを見て「この国に行きたい!」と思ったとか。
音の錬金術師とはよく言ったもの。好き者の遍歴は一読の価値あり。ディープなワールド・ミュージックのファンのみならず、宮沢和史、シコ・サイエンスなんかが好きな人は楽しめると思う。