アース ハエとり棒
棒状タイプのハエ取り器。
ぶっちゃけストローに粘着剤を塗りたくってあるだけなんで、なんとなく高価い買い物のような気にさせられますが、なかなかどうして使い勝手がいいです。ハエの特性である「棒状のものにとまりたがる」を見事に突いている感じ。
付属の台座はいまいち邪魔なので、プラ棒かなにかを設置希望場所に取り付けておけば、ものがストローなだけにカポッとかぶせれば設置はOK。楽です。
ハエ取り紙のようにぶら下げる必要はありませんし、4本を別々に設置すればトラップ範囲がかなり広がります。
難点としては、ストローの粘着剤を包んでいるビニールがやたら取れにくいのと、比較的低い位置に設置するため、気をつけないと腕とかにくっつきかねないことぐらいでしょうか。
GOLDEN☆BEST/ハイ・ファイ・セット 荒井由実・松任谷由実・杉真理作品集
2枚組で、DISC1のユーミン作品がクローズアップされることが多いようですが、
DISC2、80年代の杉真理(すぎ・まさみち)による作品群も
なかなか捨てがたいものがあります。
杉さんは「ナイアガラ・トライアングルVol.2」にも参加した
ポップなシンガーソングライターで、
自身も「スターゲイザー」など
素晴らしい作品を多数発表していますが、
この作品集の収録楽曲でも
「素直になりたい」の遊び心、
(発表当時は「ずいぶん不思議な転調だな〜」と思っていました)
「星化粧ハレー」の美しさ、思い切りの良さなど、
素敵なメロディが目白押しです。
もちろん潤子さんの美声も最高ですけどね!
GOLDEN☆BEST 山本潤子(赤い鳥/ハイ・ファイ・セット)
ユーミン女史のオリジナルも良いですが
この2曲は絶対山本さんです。
独特の乾いた歌声が、自分の意思では
どうにもならない運命というか、あらがえ
ないものの存在を感じさせます。
達観することしかない悲哀があるとしたら
とても悲しいはずです。青春の哀愁をとび
こえちゃいました。
Recollection~中森明菜スーパー・ベスト~
80年代は世の中も今と違って明るかった〜明菜は最初からインパクトがあった。
ぶりっ子が嫌いな私は断然明菜が好きで出るシングル、アルバム買ってました。
こうやって2枚組のCDで通して聞くと圧巻です。
曲も全部いいですね〜時代が違っても全然OKで逆に新鮮です。
最近のお笑い芸人(友近とか森三中の黒沢さんなど)明菜さんの真似をしてるのを
見ると「あ〜好きなんだなあ」と思って嬉しくなってしまいます。
今、30代〜40代の人たちはファンじゃなくても皆知ってる曲が多いでしょう。
本当に懐かしい☆でも古くない!手元に置いておきたいCDです。
子ども観の近代―『赤い鳥』と「童心」の理想 (中公新書)
新書として、長さと内容のバランスがよい本だ。表題のテーマに関して短時間で学習的満足感を味わえる。1998年2月に初版が出て、2007年11月に再販。関心のある向きにコンスタントに読まれているのだろう。主に、近代日本における「子ども」イメージの形成を、児童文学の変遷、特に鈴木三重吉の創刊した『赤い鳥』にみられる子どもの描かれ方に注目して論じられる。明治期の巌谷小波に代表される「お伽噺」のように、とにかく「子ども向け」の物語を一括して提供していた時代から変わって、大正7年に誕生した『赤い鳥』はより明確に独自の「子ども」像を提示していた。それは、純粋でか弱い良い子、という理念的な「子ども」像であった。後に『少年倶楽部』のような元気で勇猛な「子ども」像(やがてお国の為に戦う)の前で影が薄くなるにせよ、この『赤い鳥』が物語った「子ども」の姿は近代日本の幼年者をめぐる「知」としては大きな影響力をもった。そこにこめられた「童心」の理想化の背後には、ますます近代化する社会のなかで世俗の荒波からの逃避場を求める大人たちの心情があったと、というのが著者の結論的な主張である。なるほど、とその簡にして要をえた論述にはひっかかるところなく得心した。近代日本の「子ども」をめぐる研究書としてまず手にとってほしい一冊。