一期一会 Sweets for my SPITZ
私は元々スピッツの大好きで、このアルバムが出ることを知った時「本家にかなうわけない」ってはなっから馬鹿にしていたところがありました。でもカバーアルバムの面白さは本家と比べることじゃなくて、別の作品として聴くことかなと感じました。もちろんスピッツと同じアレンジでやるなら、あのマサムネさんの声には誰もかなわないけれど、みんなそれぞれのアレンジで個性が出ていて、じっくり聴かせてくれます。それに、参加アーティストのチョイスが絶妙・・・。個人的にユーミンの「楓」だけはどうなんだろう・・・、と思ったけれど、椎名林檎の「スピカ」、中村一義の「冷たい頬」を筆頭に、それ以外の曲はどれもオリジナルかと思うくらいにはまってます。スピッツの名曲他のアーティストが生まれ変わらせたおもしろさが存分に味わえると同時に、スピッツの作品のすばらしさを他のアーティストの手を借りて実感させられます。スピッツ好きも、スピッツ初心者も聴いてみる価値ありですよ。
般若心経・金剛般若経 (岩波文庫)
面白いです。特に金剛般若経。もしも宇宙というものがあるとすれば、「全一体という執着」があるということになる・・・などという考えかたなど、そういうことを随分昔にも考えた人がいたんだなぁ、と嬉しくなってしまいました。存在の断絶、究極的な不生、そして生ずることがないというのが最高の真理だと語る、この思索は、果てしなく深く続きます。読み物、思想書として素直に面白いです。存在について考えるのが好きな方にオススメです。新しい考えが見つかるかも。
021217 [DVD]
武道館ライブをほとんどそのまま収めてあるのでまるで自分がライブに行ったかのような錯覚をおぼえるほど臨場感がある。「博愛博East&West」に含まれていない「謎」と「笑顔」がスバラシイ。ツアーのラストならではの盛り上がりが伝わってきます。ドキュメンタリーとセットになっているのでウラガワからも博愛博を体感。100式のファンになっちゃいますよ!
ニュー・アニメーション・アニメーションシリーズ 山村浩二作品集 [DVD]
山村監督の初期作品からアカデミー賞ノミネート作品「頭山」まで、
収録作はどれもさまざまなアニメーション技法を
駆使して作られたものばかり。
アニメーションに興味のある人であれば、「ここはどう作ったか?」という
目で観るのも楽しいはずです。
演出や色使い、デザインにはテレビや映画で見かける
アニメとはまた違った魅力が。また、手作り感のある「動き」や
シジジーズによる音楽は観ているだけで心地よいものがあります。
とはいえ、それぞれが短く、ストーリーもあるようなないような
感じなので、ストーリー性やテーマ性を求めて買うと
残念感があるかもしれません。
疲れたときなどにぼんやりと画面の前に座って、
その気持ちのよい動きや音楽に浸る。
そんな楽しみ方がピッタリの一枚です。
魂の本 ~中村全録~
幼少時代の壮絶な家庭環境、青春時代の音楽への目覚め、
そしてデビューから今に至るまでを対談形式で収録しています。
「そんなこと喋っちゃっていいの?」と心配になるくらい、
赤裸々にこれまでの人生を語っているのですが、
この道あってこそあの音なんだと、
勝手に納得したりする部分もありました。
読後に『金字塔』を久々に聴き返したのですが、
メロディーや歌詞がより深く聴こえてきます。
やっぱりファーストは特別ですね…。
正直、ファン以外にはおススメは出来ないですが、
少しでも中村一義の音楽を聴いたことがあるのであれば、是非!