空いっぱいに奏でる祈り
タイトル素敵ですね。
コレを店頭で試聴した時、すごく、曲がきれいだなと感じました。(んで買う前に全曲試聴しました笑)
今までキーボードを使うバンドはあまり聴かなかったのですが、Aquaさんのコレは聴きまくっています!僕みたいな方にはとても新鮮な感じがする一枚だと思います。「等身大〜」は間違いなく名曲ですが、他の楽曲も、伝えたいことがほんとに伝わってくるんです。あなたにあった一曲を必ず見つけられるはず。ぜひ!!!
アシジの丘―聖フランチェスコの愛と光
愛と清貧に生き、小鳥にも説教をしたとして有名な聖フランチェスコ。彼の言葉は、未だに戦争のなくならない世界に生きている私達に、大切なことは何かを教えてくれるような気がします。
聖フランチェスコの有名な「聖フランチェスコの祈り」「太陽の賛歌」の言葉と共に、中世の雰囲気を色濃く残すイタリアの聖地・アシジ(アッシジ)の美しい写真の数々、そこを訪れた山川夫妻達の文面に、無宗教な自分でもアシジの地を訪れているかのような気持ちになります。
美しい写真を見るだけ(としたら高価かな?)でも、心が落ち着くような素敵な本です。
聖フランチェスコを描いた有名な映画「ブラザーサン・シスタームーン」を観てみたくなりました。(しかし72年の映画なので、ビデオも売っていないよう!で残念・・。)
RAKA
インディーズ時代の彼女のファンであるが、前作「Navigatoria」はちょっと期待はずれだったという方も、このアルバムには満足できると思います。
彼女の感性と声、多重録音によって描かれた幻想的な世界がこのアルバムの中に広がっています。
いままで"志方あきこ"を知らなかったという方も、これを機会に手に取ってみてください。
後悔はしないはずです。
ゲームボーカルベスト~志倉千代丸楽曲集~Vol.1
志倉千代丸さんが手がけた楽曲のなかでも素晴らしいのが14曲も入っています。ゲームをやった人はもちろん、やったことが無い人もひとつの「音楽」として楽しめると思います。それにこの値段は安いでしょう!おすすめの一枚です。当然VOL.2も買いですね。
アラブ、祈りとしての文学
2009年12月出版
まだ出版されたばかりです。てっきり翻訳物だと思って手にとってみたのですが、1960年生まれの日本人女性のまだ49歳若手学者によるアラブ文学論書です。文章は学者らしからず、流麗です。論旨は解りやすく流れていきます。普通の読者なら、出てくる地名も人物名も判りません。採り上げられている作品も一瞥もないものばかりです。それでも論旨を辿っていけるのは著者の力量だと思います。文学論書のはずですが、著者の感情の揺れ動きが読者に大きく訴えてきます。
*文学などして何になる
著者は、パレスチナの惨状を目の当たりにして、文学を論じたり研究をしていることの無力さを自ら強くなじります。読者にしても、パレスチナの惨状を知れば知るほど著者同様に知って何になる!という無力感は強く感じます。でも、まず知ることから始まります。感じて注目していることの、見守ることでの抑止力は確実に存在します。無力を知りながら抑止になるように祈るようにして文章を綴る。表題の「祈りとしての文学」という意味はここにあるようです。
*ネイションの彼方
抑圧されたり殺害されたパレスチナ人の中にはユダヤ人もいました。あるユダヤ人婦人は、ナチスドイツの迫害を避けてイスラエルに来てからパレスチナにアラブ人として生活していました。親兄弟はイスラエルに住んでいます。婦人の息子はパレスチナ解放軍に加わります。そのユダヤ人婦人は死を前に、十代まで暮らしていたドイツへ帰って死にます。ネイションとは何なのかの命題は付いて回ります。