シューマンの指 (100周年書き下ろし)
「シューマンの指」という作品名、音楽ミステリーといった評判から読んでみたけれど、正直賛否両論の1作でしょう。巷では、シューマン生誕200年ということですが、クラシックが好き、基礎知識を持っていない方がこの本を読むと、なかなか評価を得られる部分も少ないと思う。300数ページのボリュームで、中盤くらいは登場人物の紹介は当然ながら、クラシックピアニストが何たら、シューマンが何たらとミステリーというよりもクラシック音楽の評論もどきの部分は、意味が分からない?といった読者も多いと思う。リヒテル、グールドが何たらとか、マルタ・アルゲリッチをマルデ・アルゲリッチという登場人物のところは大笑いしたけれど、たまたまクラシック音楽を以前結構聞いていた私には、何とかついていけたけれど、正直専門的な音楽用語もあり、ついていくのがつらい人がほとんどと思う。音楽ミステリーといった異色のジャンル、しかも通常ピアニストならショパンか、ベートーヴェンと思うんですけれど、シューマンを題材にするところ、凝っているなーと関心もするんですけれど、大衆受けは難しいでしょう。NHKの週刊ブックレビューに取り上げられ、作品のインパクト、さすが芥川賞作家といった精緻な部分、作品の総合的な評価は決して低くないけれど、自分は結構楽しめたけれど、何でといった読者も少なくないと思う。でも作者の本作の意図は、決して大衆受けするような小説を書こうとは、たぶん思ってないんでしょうね。それが当たっていれば、十分うなずける一作であろうし、年末のミステリー評論で、評論家等がどのような評価をするのか、とても楽しみです。今回自分はアマゾンでは、点数は★三つとしたけれど、今のところ、これといった大本命がない今年の国内ミステリー界、「このミス」あたりでベストテンにもしはいれば、なかなかどうしてミステリー好きも冷静な評価で、感心するんですけれど。
アコースティックリバイブ 超低周波発生装置 RR77(A.リバイブ)
一応オーディオ環境には気を使っています。プレーヤーやアンプなどへの給電は、分電盤から専用の200V線を引き、ダウントランスで100Vに落としています(コード類も吟味しました)。部屋の大きさや壁などの素材、家具などによる定在波や特定周波数での落ちこみを改善するため、グラフィック・イコライザーを使用する他に、レゾナンス・チップ等で振動対策もほどこしました。主に聴くのはクラシックの室内楽、器楽、50〜60年代のジャズ等です。音場の表現や直接音と間接音の分離などにはとくに配慮してきました。
あるプロの音楽関係の方が使用されてとても効果があったと仰るので、それを信じてRR-77を導入することにしました。「7.83Hzのシューマン共鳴波」がなぜ、どのようにして機器から発生する電磁波を打ち消したり、定在波に影響を与えたりするのか、私の貧しい知識では理解できません。しかし、たしかに音は変わります。ただし、打ち込みなどの人工的な音よりも、少数のマイクで音場もとらえたアコースティックな音楽のほうが、効果ははっきりあらわれます。
どう変わったか、なかなか表現しづらいのですが、手前にフルート奏者がいて少し奥に伴奏のチェンバロがあるというような前後の位置関係、奥行きがより明瞭になりました。また、もっとも大きく変化したのは音の艶です。たとえていうと、同じみどりの黒髪でも、ONの時はしっとり・つややかで弾力があり、OFFだとやや硬く乾いてとげとげしくなる、そういう感じです。よくCDの音は硬くて聴き疲れると言われますが、ONにすると耳障りな感じが減って聴きやすくなります。なぜ効くのかよくわかりませんが、なしだとやや寂しく物足りない音になるのです。不思議です。
The Sartorialist
街で生きる人のファッションの写真集。
スタイリストやモデル、ファッション誌のエディターが多いが
街中の普通のおっさん(でもオシャレ)や靴磨きの親父とか
作業服のジジイもいて、服道楽のためだけの本ではない。
(靴磨きの親父はWebにしかないかも)
個人的に一年ごとに変わる流行を忌々しく思っていたので、
流行に囚われないスタイルのスナップが心地良かった。
特にスーツのおっさんやジジイ、ババアが多かったのが良かった。
とく得BOX 胎教クラシック
妻が妊娠に対してすごく不安をもっていましたので買いました。
妻いわくですが…非常に夜が寝やすくなったそうです☆気分がいい時はモーツァルト偏・ピアノ偏。
不安な時はオルゴール偏・こもりうた偏。
妊娠に対して不安な方は非常にオススメです☆
111 Years of Deutsche Grammophon/Various (Coll)
10月末に入手して少しずつ聞いています。
以前から持っているものとのダブりが複数ありますが、
そんなことは全く気にならない値段と音、装丁です。
何より素晴らしいのはその音質です。
すべてのCDがリマスタリングされているのでしょうが、とにかく良い音です。
例えば、バレンボイムのラヴェルのダフニスとクロエ第2組曲の「夜明け」。
こんなにたくさんの音がクリアーに聴こえるディスクは、聴いたことがありません。
器楽だけではなく、声楽も素晴らしいです。
オペラ歌手の声をホールで生で聴くと、倍音がはっきり聞こえるのですが、
それが、ジュリーニの伴奏のドミンゴのCDでも聴こえます。
録音の古いものも素晴らしく、フルトヴェングラーのシューマンの4番も生々しい限りです。
もちろんモノラルですが、実演の音にかなり近いのではと思わせる生々しさです。
現在、かなり入手が難しいでしょうが、もし入手できたらぜひ聴いてみてください。
そのフレッシュで生々しい音に驚くはずです。