京都花街の経営学
京都の花街を経営組織・教育システムの視点から構造分析し、他地域の同業界との対比分析を交えながら、経営事業体としての持続性と変化対応のノウハウを論述している。
非合理に見える伝統的なしくみ・制度−住み込みと仕込みさん、年季、置屋とお茶屋、女紅場、一見さんお断り−が、実は変化対応への柔軟性としたたかな知恵を内包する合理的な統合システムとして機能し、合理性を持つていると著者は分析する。
舞妓さん・芸妓さんを高度技能専門職ととらえ、そのキャリア形成と能力評価の仕組みを明解に分析し、舞妓さんのキャリア・パスを詳述してくれている。お茶屋はお座敷をコーディネートし、「おもてなし」のサービスを商品にするプロデューサー。価格競争に堕せず、質の競争に腕をふるい情報ネットを駆使する。「一見さんお断り」は350年続く会員制ビジネスであり、与信管理の有効な仕組みである一方、女所帯の花街におけるセキュリティの知恵でもあるという。わかりやすくて、実におもしろい。
おかたい経営組織論・教育論をまず読むより、この花街という業界のケーススタディを読む方が経営組織論や能力評価論への親しみができ、理論への架橋になると思う。
一方で、京都祇園を一歩踏み込んで理解できる文化風俗案内書となっていて、楽しめる本だった。
不思議の国のアリス (新潮文庫)
飛び出す絵本なんて、と思っていましたが、テレビで見て
我が家のちびのためにようやく購入できました。
本自体のでかさにも驚きましたが
やっぱり、中身にまたまた驚きました。いろんな細工が大人も驚くばかりです。
4歳の娘のために購入でしたが、目を輝かせて見ているんですが
やっぱり、子供なのでついついさわりたくなるらしく、
大事に扱わないと、子供一人だけでは、ちょっと心配になっちゃいます。
文字がもう少し大きいとうれしし買ったかな