おどるメイドインワリオ
Wiiリモコンの機能をふんだんに使っています。……というか、いつの間に「メイドインワリオ」シリーズはハードの新機能お披露目ソフトになったのでしょうか?初代はそんなことなかったんですけど。
と言ってもまあ、それが別に悪いってんじゃないです。Wiiリモコンのモーションセンサーを余すことなく楽しみたいなら、本作はかなり良いゲームですよ。
Wiiリモコンを縦持ちしたり横持ちしたり、手の上に乗せたり頭の上に掲げたりと色んな使い方をします。
なので、いつも以上に大きな動きが必要で、遊んでいると体全体を使っていることが分かります。面白いし、盛り上がること請け合いです。
ただ、ちょっとだけ気になったのは、テンポの良さが売りのこのゲーム、本作ではプチゲーム(ミニゲーム)の前にWiiリモコンの持ち方が表示されるので、その魅力がちょっとだけ失われています。持ち方が表示されないモードも1つだけありましたけど。
プチゲームの種類は相変わらず多いし、その他ミニゲームも充実しているし、おまけ要素も多いので本当におもちゃ箱みたいな感じですね。
一方、あまり評価が芳しくないのが多人数モード。というか本作、一人用と多人数用、2つのモードが用意されています。初代メイドインワリオと「あつまれ」が1本になった感じ、と言えばシリーズファンには分かりやすいでしょうか。お得感漂う響き。
ところがこの多人数モード、あまり出来がよろしくない。「あつまれ」に比べるとルール数に劣る(たったの4つ)だけでなくて、それぞれのルールがどれも同じようなものばかりなんですね。どれを遊んでも、ただ単にプチゲームの上手い人が勝つ。
「あつまれ」のような多彩な遊び方ができるのでは、と思っていると痛い目に遭います。むしろ一人用モードでWiiリモコンを多人数で回しながら遊んだ方が面白いんじゃないか?とすら思ってしまう。
ちなみに「あつまれ」ではメイドインワリオのキャラクターたちを使用して遊びましたが、本作ではMiiを使用して遊びます。
プチゲームがとても面白かったので、多人数モードが「あつまれ」ぐらいの出来だと大いに盛り上がったと思うんですけどねえ……本当に口惜しい。
そもそも、一人で遊ぼうと思うゲームじゃありません。一見馬 鹿みたいな行動でも大人数で遊ぶと楽しいものですし。それを考えると、この欠点は致命的すぎます。
メイド イン ワリオ
今までのゲームには全くなかった斬新なゲーム。
笑えるところがたくさんあり、1ゲームはたった5秒で終わるところがウケる。
5秒とはとても短いが、そのテンポでリズムに乗って楽しめる。
とっさに操作しなければならないので、想像力とひらめきが重要、
思わず変なプレイをして吹き出してしまうのが面白い。
これは僕が思うに今までで最高に面白いゲームだ。
さわるメイドインワリオ
DSのタッチ機能、マイク機能をこれでもかと利用した作品。DS本体と同時発売されたソフトだけあり、DSの新機能に慣れるにはぴったり。過去のシリーズ同様テンポも非常に良い。
しかし、進化したというよりはシリーズの延長線上にある感じ。グラフィックがあまり進歩していないからか。
初代・まわる・さわるは操作方法が異なるだけに全くの別物で、作品を重ねるごとに面白くなっているというより、ミニゲームが操作別に区分されていると言ったほうがいいかもしれない。
「メイドインワリオ的なノリ」は相変わらずで、今回も所々で笑わされてしまった。
散々トイレットペーパーを使わせておいて「資源を大切に」……?
調子に乗って息を吹き続けていたら「フ〜するな」……?
さらにちらほらとヨ○様の姿が見える……のは私だけ……??
このように、従来通りの面白さがあるのだがただ1つ、本作は非常にマズい点がある。
それはミニゲームの操作方法別にステージを分けてしまったこと。そのせいで、どんな操作をすればいいのか既に分かってしまっている状態でゲームが始まる。
例えばタッチペンでぐるぐると回転させるステージではひたすら回転、これでは飽きてしまうのもしようがない話。ここはどう考えても操作方法別に分けるべきではなかった。
それさえ除けば、従来通りの名作。