ラストUボート [DVD]
この作品は、日本では1993年にNHKで放映されたものである。
久世光彦は「侏儒と軍服」(『昭和幻灯館』)で軍服の美学を語った。
そのなかで、小林薫は海軍の軍服がことのほかよく似合う、と書いている。
小林薫はこの作品で、海軍の軍人を演じており、第一種軍装を端正に着用した場面がある。
久世光彦の言うことは、たしかにそうだと思う。
うすよごれたUボート乗員との対比もあって、小林薫の軍服姿はたいへん美しい。
また、Uボートのなかで絶望的な状況においこまれるふたりの日本軍人の、日本的な所作も哀しく美しい。
この作品は、潜水艦映画としてはそれほどでもないと思う。
ただ、小林薫の場面みたさに、ときどきみかえしている。
コロムビア・アイドル・アーカイブス~女の子編 Vol.1
「ベルサイユのトラック姐ちゃん」(NET・東映 1976)というあまり人気のなかったドラマがあって(たったの16回くらいで終わりましたからね)、毎回の結末辺りになると山本由香利さん(出演も)の「ためらっちゃうヮ」がかかり、これが「ああ、いいドラマを観たなあ」と思わせてくれるドリーミーな名曲だったのです。
このドラマが昨年CSで再放送され、山本さんといえば「がんばれ!ロボコン」の、視聴者の子供みんなが憧れたユカリ先生。懐かしくなってアマゾンで検索したのですが、まさか「ためらっちゃうヮ」がCDになっていて今も買えるとは!!
残念なのは、EP盤は2番まで。短いんですね。3番まで作っといて欲しかったな。
他の収録曲は総じて魅力的なメロディーに乏しく、「ためらっちゃうヮ」以外は、あまりいい買い物をした気にはなれませんでした。
くるぐる使い (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
漫画単体としてもだいぶ楽しめることができました。
大槻ケンヂの小説をベースに描かれた話ですが、
時には薄気味悪く、時には悲しく、時には狂気を感じさせる表現なのですが
大槻ケンヂの書いた物を忠実に再現しながらも、独自の味付けに成功したいい作品だと思います。