R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
ラトルの解釈はオーソドックスなものだと思いますが、その普通なものを深く掘り下げ、目鼻立ちをくっきりさせ、ドラマ性を強調した演奏となっています。入念な譜読みの成果が今回のベルリン・フィルとの演奏に結実していることは、録音を通して充分感じられます。例えば "英雄" の 1'35"、低弦から始まり次々とリレーされていく旋律の流れの良さ (特にヴィオラソロ〜クラリネット〜ホルン〜弦の受け渡しが絶妙)、またその背景の伴奏のバランスなど、かなり綿密に設計された演奏だということが聴き取れます。万事がこの調子で、音楽が有機的に隙間なく呼応し合っている演奏です。"英雄の妻" の後半や "英雄の業績" でその練りに練られたバランス感覚が最大限に発揮さています。
正直言って、優等生的で物足りない、上手すぎて面白くないという印象も受けるのですが、超ハイレベルなことでも事も無げにこなすがために大したことをしてないように見えてしまうのと一緒で、やはりこれは凄い演奏だと思うのです。ラトルの演奏を聴いた後、他の演奏を聴き直すと、完成度や集中度で物足りなく感じます。スタンダードとはこういう演奏なのでしょう。
ラトルのたっての希望でカップリングされたという《町人貴族》は、明るく鮮やかな演奏で、3 曲目の金管のソロを聴いただけでもこの演奏には太鼓判を押せます。
これで録音が良ければ申し分無いのですが…。
BUKATSU 部活ストラップ 運動部編5 フェンシング 05841-4
部活ストラップ。コンビニあたりで取り扱っていて、その可愛らしさについ欲しくなる、そんなかんじ。
青春は部活。みなそれぞれの部活に誇りを持っているからこそ、時間を割いて熱中するのです。ああ。若いって輝いてるわ〜〜。
で、このストラップも、小ぶりながら品の良いアクセサリーのような輝きを放ちます。
控え目です。競技人口が少ないせいでしょうか・・・いえいえ、きらりと光るプライド。
大好きな部活をいつでもさりげなく主張できます。ウキウキ^^。
全国のフェンサーの皆様!あなたの携帯にも。どうぞ。
太田雄貴「騎士道」―北京五輪フェンシング銀メダリスト
メジャーな野球やサッカーのプロ選手なら自己の技術を磨けばある程度組織が世界へ連れて行ってくれるが、それがマイナースポーツとなると事情が変わる。そのスポーツの組織自体が金欠で代表に選ばれても金のかかることの多いこと(笑)まさに組織と個人が一体となって世界を目指すわけだがその姿は水鳥の水面下の様相、北京のあの成果をさらにたたえたくなる驚愕の一冊。
ダブルハッピネス
日本は、いわゆるマジョリティーにとっては、とてもよい国と言えるが、
マイノリティーはほとんど無視されている。外国人・障害者など、今まで
無視され続けてきた人たちとの中に、セクシャル・マイノリティーがい
る。
本書は、エッセイ形式ではあるが、随所に著者の思いが感じ取れる。
「性」といえば、今、学校教育において保守化が進んでいる。与党の方々の
ジェンダー感覚は乏しい。
そんな中で、本書は、私たちの目を見開いてくれることでしょう。
ただ、少々極端な叙述や主張があり、従来の性意識に親しい方には受け入
れ難い箇所があるかもしれません。この点について、著者は自ら、反対意
見はあってもいいといっています。しかし、まずは自分たちを知って欲し
いとも述べています。ですから、価値判断を下す前に、対象を知るのも意
義あることではないでしょうか。