夢を叶える夢を見た (幻冬舎文庫)
仕事に対して人が抱える思いやせめぎ合いを見事にまとめたレポート。取材の密度が濃く、本書に登場する、いまの仕事に見切りをつけて新しい世界に飛び出した人の想いも、会社にとどまって自分の目指すところに向かって歩を進める人の考え方も、ともに深く納得できる。幻冬舎の見城氏の言葉「人間はみんな、死に向かって行進しているわけですよ。成功しようがしまいが、死ぬ間際に『いい人生だったな』って思って死ねるか死ねないか。それでしょう」が印象に残った。思いきり働ける時間って実はすごく短いんだよな、と。
社会に出たての20代の人、切実に仕事について考えている人には、ぜひお勧めしたい本。
想い出にかわるまで DVD-BOX
今井美樹さんと言うとこのドラマを思い出します。だいたいの感想は他の方のレビューと同じ事を書いてしまうので、あえて書きませんが、少し前に共演者の石田純一さんがこのドラマの事をいろいろTV番組でおっしゃっていましたが、続編のお話やスペシャルドラマの企画も当然にあったのですが、美樹さんが役に入り込みすぎて、このドラマの撮影中は毎日が辛く精神がおかしくなるくらいに役になりきっていた為、美樹さんが「もうやりたくない」とお話を断ったそうです。ストーリー的にあの後のお話は「どうかな?」って言うのはありますが、続編も見てみたい気がしました。また当時の美樹さんのヘアスタイルやファッションなどに憧れ、真似する女性が多かったのも覚えています。美樹さん自身も思い入れがある作品だったのかと思いました。
NHK大河ドラマ 毛利元就 完全版 DVD-BOX 第壱集
皆様も書かれていますが、敵などの俳優さんの演技がすばらしい。
緒形拳さんの訃報を聞いたとき、この作品の重要人物であり緒形さんが演じられていた「尼子経久」の死にっぷりを思い出しました。
数々の戦場を戦い抜いた元就の最大の敵であり戦の師匠とも言える武将は
「鬼をやり尽くしたわ」と静かに、そして激しく「前のめり」で死んでいきます。
まさに「前のめり」で亡くなられた緒形さんにあまりに重なって…
そんな激しい側面と裏腹に毛利家での場面は「ホームドラマ」。
経久譲りの謀略で戦う「鬼の知将」元就は毛利家では「しおしお」とぼやくオッサンでした。
彼の周りの明るい女性達に囲まれながら皆を護るために戦場では鬼になる元就。
そのコントラストも素晴らしかったです。
08年大河ドラマ「篤姫」に出演されている俳優さんも沢山登場します。
養老院より大学院
単なるエッセイとしてはあまりに内容が濃くてこの本を読むこと自体でかなり勉強になった気がする。軽く読めるような本ではなく、じっくり読ませてくれる。冒頭の「私の座右の銘は『人生出たとこ勝負』」という書き出しからしてアッと驚くのだが、受験を決意してから受験勉強、履修届、授業がどんなものか、時間割に履修届、ゼミでの容赦ない突っ込み・・・とこの本自体が楽しい大学院案内だ。そして注目すべき点は「条件がそろわないのなら無理して受験せず潮時を待て」ということ。これはナルホドと思った。大学院は「まずは入ることから始まるのよ」というものではない、ということ。私自身、大学院に興味はあるのだが何を研究テーマにして論文を書くかが見えてこないので、まだ「その時」ではないのだなと思った。もしかして「その時」は来ないのかもしれないが、それは縁がないということなのだろうと思えた。ただ、テーマを見つけられるようにアンテナは高くおきたいと思うけれども。