ヤ・キ・ソ・バ・イ・ブ・ル―面白くて役に立つまちづくりの聖書 (静新新書)
この本は、富士宮やきそば学会の会長が、設立から現在に到るまでの経緯を書いています。
当初、どこからも資金援助を受けずに設立され、多大な“まちおこし”効果を生み出した学会です。
おやじギャグを盛り込んだ文章で、一見、ふざけているようにも思えますが、ギャグネーミングこそが話題を呼ぶ要因なのだと感じます。
しかし、成功の何よりの秘訣はリーダーだと思います。
優秀な人材はたくさんいるのにも関わらず失敗した事例は少なくありません。
リーダーに魅力があるからこそ、周囲も必死になるのだと思います。
そして、成果が上がれば“やりがい”を感じ、ますます頑張ります。
魅力的な商品(土地)、アイディア、情報発信、優秀なリーダー。
このどれか一つでも欠ければ“まちおこし”はうまくいきません。
軽い文章で笑いながら読める、でも、奥深い本です。
ながされて藍蘭島 恋してROCK‘N’ROLL SHOWTIME“騒いじゃって ロック島”
収録曲( )内はアーティスト名
1 いちばんたいせつなもの (すず)
2 ダイビング (りん)
3 ちかげism (ちかげ)
4 ピクニック! (ゆきの)
5 愛は修行中 (まち)
6 最強!?あやね伝説 (あやね)
7 笑顔の花 (梅梅)
8 冷奴 (とんかつ)
9 すれちがい one-day love (りん&みこと)
10 愛しさが止まらない (行人)
11 宝物〜Island Breeze〜 (行人&すず&まち&あやね&りん&ちかげ&ゆきの&梅梅)
ながされて藍蘭島のキャラクターによるボーカルアルバムです。
各々のキャラの持ち味を生かした楽しい歌が盛り沢山の内容です。
その中でのイチオシはあやねの「最強!?あやね伝説」と、とんかつの「冷奴」です。
前者は、あやねのポジティブっぷりといじられっぷりを表現した曲で、
あやね役の千葉紗子さんの歌い方が本当にあやねそのもので、あやねファンにはたまりません。
後者は、本編13話EDでも流れたとんかつの曲です。
全ての歌詞が「ぷ」と「ぷー」のみで表現されているにも関わらず、
とんかつの喜怒哀楽が手に取るように分かる、これまたとんかつファンにはたまらない曲です。
正直、この2曲だけで3000円分の元は取れますよ!
藍蘭島ファンなら、迷わず「買い」です。
静かなリーダーシップ (Harvard business school press)
邦訳は、全般的に丁寧だし、読みやすく感じられます。しかし、査読や監修が十分に為されておらず、些細な点で不安を感じさせることがいかにも残念です。同書の中で使われている「インサイダー」「アウトサイダー」などの言葉の翻訳に統一がなく、ところによって「部外者」などと訳されたりして、意味を取りにくくしています。Ross Perotをロス・ペロット、Tylenolをタイルノールなどと誤記するのは、ごく簡単なチェックを入れれば防げるはず。それどころか、本の冒頭の「本書を推薦する言葉」で、「バラダッコの洞察力」「バラダッコの深い考察」「バラダッコのリーダー像」と、いきなり連続で本の著者の名前を誤記するのは、編集者がチェックを怠っているとしか思えません。感動的な逸話と具体的な方法論が記述された素晴らしい本なのに、信頼感を失わせるミスは非常に残念です。
ラ・ジャポネーズ(La Japonaise)
さくら、浜辺の歌、赤とんぼ等誰もが知っている、懐かしい日本の叙情歌の世界を川井さんらしく表現しようとする意図とアルバム自体のまとまりは良いと思います。
アルバムによりテーマが違うので過去の川井さんの作品と比較してはいけないのかもしれませんが、正直なところ物足りません。
理由としては、川井さんによるオリジナルが1曲、叙情歌の世界に通じる川井さんらしいオリジナル曲がもう少し入ってれば...と思ってしまうのです。