Piano Sonatas 1-32
フィンランドの作曲家シベリウスがケンプに言ったという、「あなたのピアノからはピアニストの響きではなく、人間の響きが聞こえてくる」という言葉を噛みしめたくなった、ここでのベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集(40年間に渡って3回録音した中の最後の全集)の演奏。ベートーヴェンその人が弾いているのかと、そんなことすら思わせる情感にあふれていて、こんこんと湧き出してくる豊かな音楽が満ちていて、感動しました。
なかでも、第21番「ワルトシュタイン」や第23番「熱情」、第30番〜第32番の最後のピアノ・ソナタ3曲の演奏は、素晴らしかったなあ。ベートーヴェンの音楽の生命力と深みが、ヴィルヘルム・ケンプ(1895-1991)が奏でるピアノを通して、自然に、そして生き生きと伝わってくるんです。心に響き、胸を深々と満たしてくれるものがあります。滋味豊かな名演というしかありません。
縦・横130mmの正方形のボックスで、奥行き(背表紙の幅)が20mm 。思っていたよりもコンパクトでかさばらなかったのも、収納という点で有難かったですね。このボックスの中に、カール・シューマンの文章を記した解説書と、表紙と同じケンプの写真が印刷された8枚の紙袋(と、その中にCD)が収納されています。
最後に、録音データを記しておきます。
■1964年1月、第29番〜第32番
■1964年9月、第16番〜第18番、第21番〜第23番、第25番、第26番、第28番
■1964年11月、第1番〜第7番、第9番、第10番、第12番、第19番、第20番
■1965年1月、第8番、第11番、第13番〜第15番、第24番、第27番
ドイツのハノーヴァー(Hannover)、ベートーヴェン・ザール(Beethoven Saal)にて。
ベートーベン・ウィルス~愛と情熱のシンフォニー~ オリジナル・サウンド・トラック(日本限定盤)
チャン・グンソクさんのファンで、このドラマを知り、すっかりこのドラマの魅力にはまりました。
元々音楽はが大好きですが、どれを取っても非常に心地よい曲ばかりで、ドラマのシーンを思い出しながら癒されつつ聞いています。
部屋にいるときのBGMとしても、邪魔にならずにとても優雅な気持ちになれます。
ファンであることを抜きにしてもおすすめの1枚です。
チャン・グンソク ジャパンツアー2010 “Where is Your Star” プレミアムエディション [DVD]
ものすごい倍率のチケットをゲットして、横浜公演を観てきました。
まだアーティストとして成長過程のグンちゃんですが、このツアーは歌以外にもドラマの名シーンの再現や、DJのコーナーもあって盛りだくさんでした。グンちゃん自身がこのツアーをプロデュースしたというだけあって、まさにグンちゃん祭りです!
通訳がいるのに一生懸命日本語でしゃべったり、いろんな場所のカメラに目線を送ってみんなから見えているか確認したりと、グンちゃん自身がファンとの一体感を大切にしているのが伝わってきます。どんなDVDになるのか今から楽しみです。
ベートーベン・ウィルス~愛と情熱のシンフォニー~ DVD BOX II
前半のハイスピードな展開とは一転して、
後半はカンマエ、ルミ、ゴヌの三角関係と、努力家カンマエの音楽家としての葛藤や天才ゴヌとの確執、ルミの生き方を模索する苦悩が中心に描かれています。
そしてドラマのテーマが”恋愛か音楽か?”だと思って観ている方には、物足りないラストであることは否定できません。
ただ何度も見直して思うのは、このドラマは、やはり音楽を軸にしたヒューマンドラマだという事です。
ラストで、カンマエとルミの関係を曖昧なままにしておいたのは、それを観る人に委ねたかったからでしょう。
カンマエの年齢に近い私自身から見ると、男として、音楽家としてのカンマエのルミやゴヌに対する葛藤や苦悩はリアルだと感じました。
前半のカンマエは、性格は悪いがカリスマ性と自信たっぷりの大人の男性ですが、
後半のカンマエは、時に少年みたいな恥じらいや、葛藤や嫉妬の苦しさで感情を爆発させる弱い面がクローズアップされ、人間として共感できる部分が増えるのです。
20代の視聴者が理解しがたいカンマエも、40,50代が観れば納得し、愛おしささえ感じると思います。
ハ・イドゥンの年代、ルミ、ゴヌの年代、カンマエの年代、チョン・ヒョンの年代、キム老人の年代、
観る世代によって、クローズアップされる人物は代わり、異なった視点でこの物語が見えてくる気がします。
そういう意味でも、このドラマは購入して愛蔵版にしておいても損はないと思います。
ソナチネアルバム(1) 解説付 (全音ピアノライブラリー)
子どものころ、使っていたものと同じで、懐かしく、使いはじめました。
ただ、楽譜やさんと違い、ビニールカバーはついていなくて、直だったのが、ちょっと残念でした。