砂漠に創った世界一の学校―学力世界ナンバーワンの生徒を育てた日本人女性校長、涙のビジネス戦記
アラブの国オマーンに、学校を創った日本人女性。彼女の学校から、世界一の学生が誕生した。オマーンに生きる彼女の波瀾万丈の人生から、多くのことを学びました。
著書スワーダ・アル・ムダファーラさんが、どのような人生を歩んでこられたのか、元日本人女性・森田美保子さんの半生が述べられています。
この本を読んでいると、彼女の教育者というイメージよりも、実業家としてのビジネス書のようにも思われます。
だから、教育という立場だけで読まれると、戸惑いを感じられるかも知れません。
スワーダさんの、「ビジネスはアイデアを売るもの」という短い言葉の中に、その本質を見抜いた一言は、とても貴重です。
彼女が、オマーンに学校を創るまでの情熱から、多くのことが学ばれると思います。
彼女の四度の結婚、イスラムの文化、宗派の歴史「スンニ派とシーア派」、一夫多妻制度など、異国の世界で生きる彼女の半生です。
スワーダさんを知ったのは、2010年3月15日にNHKラジオ第1「ラジオビタミン」のゲストに出演された「オマーンの文化と日本観」(再放送)を聴いて、とても魅力的なお話だったので、この本を読みたいと思いました。
学校には、「知育と体育の両輪が必要と言われます」が、彼女から「ビジネス感覚と情熱、そして愛情」が伝わってきました。
Ommadawn
75年発表の3rd。マイクの初期のスタイルであるアナログ時代の片面1曲ずつという大作主義を踏襲した作品。今回はバグ・パイプ (・・・の一種?) やアフリカン・ドラムを導入するなどより土着的なサウンドを聞かせているが、前作よりも更にメロディアスになった印象もあり、後のヴォーカルを導入した小品にも通じる親しみやすさを持っている。マイクの音楽の根底にあるのはアイリッシュ・トラッドだと思うが、本作ではそれが最も濃厚に出て来ており、独特の哀感を伴ったサウンドは聞く者の心をガッシリと掴むと思う。アレンジ面においても前作、前々作よりもスケールが大きくなった感じももり、静と動を巧みに使いわけた曲展開は一つの完成の粋に達していると思う。また時に開放感に溢れた清々しいサウンドを聞かせており、この点でも新天地だと思う。初期三部作はどれも甲乙付け難く、魅力という意味では人それぞれかと思うが、完成度においては本作が一番かと思う。幼少の頃の夢の中のような心地よいサウンドが強い魅力を放つ名盤。Part.2 の後半 (CDでは3曲目として区切られている) はアコギ中心のモロにトラッド風ナンバー。曲調も新鮮だが、この時期まではマイクは歌がかなり上手かったことも確認出来る。