必殺仕事人V 激闘編 上巻 [DVD]
前々作「必殺仕事人V」で、新キャラ・竜と政の加入により、新たな女性、若者のファンを狂喜させたが、古株等のファンからはストーリーが甘くなったという声から、新たに凄腕のはぐれ仕事人壱、弐、参を加えハード路線を復活させたのが今回の「激闘編」。弟一話に故・工藤栄一監督を迎え、仕事人元締めの処刑シーンから物語が始まるのに、その凄さが窺えます。(このエピソードが「寅の会」を思わせせる「闇の会」やはぐれ仕事人の設定に繋がるところがまたまた凄い)残念な点は、主水達以外の「闇の会」の仕事人達の活躍がほとんど無かった点と、奉行所が相変わらず田中様を中心に無能集団だった点です。(後者の点は後の「激突」で、覆面組を登場させてくれましたが)
必殺仕事人V 風雲竜虎編 DVD-BOX
必殺シリーズ第28弾「必殺仕事人V 風雲竜虎編」がDVDで登場です。
前作の「必殺仕事人V 旋風編」の打ち切り終了の汚名を返上するべく意欲的な仕上がりの作品となっています。後期の必殺シリーズはイマイチだけど風雲竜虎編は結構好きという人はかなり多いのではないでしょうか?
前作の最終話より一年後が話の舞台となり、中村主水は百軒長屋の焼失により橋の通行料を徴収する番人にまで格下げになり、仕事人への依頼システムに絵馬坊主の蝶丸(演じた桂朝丸は現在の桂ざこば師匠)が登場する等、前作より様々な変更点が見られますが、この作品で特筆すべきなのはやはり何と言っても三浦友和さん演じる新キャラクターの「かげろうの影太郎」でしょう。
前作最終話で殉死した銀平に変わり、便利屋お玉が何処からか連れてきた謎の二枚目殺し屋こと「かげろうの影太郎 」。この影太郎がファンサイトの掲示板等で語られる際は必殺ファンの人達は親しみをこめて劇中の呼称である「太郎さん」と表記する事例が多かったりと、後期の必殺シリーズでは一際人気のあるキャラクターです。
これまでの必殺シリーズの市松や勇次といった多様な二枚目殺し屋達とはまた異なる新しいキャラクターを創造出来た点はこの作品の大きな収穫ではないでしょうか。演じた三浦友和さんの飄々とした演技は雲の様で掴み所のない、どこか世間知らずな謎の二枚目殺し屋を巧に表現していました。
また、影太郎の殺しの武器である針を仕込んだ南京玉簾は「必殺からくり人・富嶽百景殺し旅」の唐十郎の使っていた釣竿を彷彿とさせる伸縮自在な武器で、遠近両様にトリッキーな戦法を行えるうえに玉簾二刀流による二人同時殺しや玉簾を敵に破壊された後の意外な接近戦等、凝った描写も多く視聴者を飽きさせません。お玉さんの金粉サポートは御愛嬌です。
しかし、ここまで意欲的な作品でありながらも当時のトレンディードラマや人情ドラマが真っ盛りな時代の流れには勝てず、必殺シリーズは本作と次作の「必殺剣劇人」で15年に渡り続いた週一のTVシリーズに一旦幕を閉じ、年に数回のTVスペシャルで存続という決定がされてしまうのです。
最終話サブタイトルの「主水ひとりぼっち」に一抹の寂しさを感じてしまうのはそのせいでしょうか。
なお、余談ですが本作品の最終話は次作の剣劇人の第1話に話が繋がって行くので、剣劇人のDVDも併せて視聴することをお勧め致します。
今日も、暑くなりそうだ…。
歌うヘッドライト~翼の折れたエンジェル
私は33歳なのですがdisc1の方はほとんどオンタイムでは聞いてない曲があるのですが知ってはいたので購入しました!親は喜んで聞いていたので親を連れて子供達と旅行に行く時なんかには話題を提供してくれたりもしておすすめの1枚です。
必殺仕事人V 激闘編 下巻 [DVD]
激闘編もいよいよ後半。しかし、梅沢氏と鶴瓶師匠の多忙の為か。弐と参の出番がほとんど無いのが残念。その穴を埋める為。当時。他に仕事が無かったらしい?(失礼)柴氏が念仏の鉄を思わせる遊び人・壱を好演してくれました。中でも、仕事人同士の抗争による男女の悲恋劇(24話)は白眉の出来。ただ前半のころと比べて、ハード路線が弱まった所が残念。しかし、24話同様。仕事人同士の抗争をテーマにした23、32話はお勧めです。尚。最終回まで見た後は、この物語の後日談&真の最終回とも言うべき、劇場版「必殺3裏か表か」(工藤栄一監督&次回からの主役のアノ人も加わり)を見ることをぜひお勧めします。