(秘)必殺現代版 主水の子孫が京都に現われた 仕事人VS暴走族 [DVD]
まずは藤田まことさんのご冥福をお祈りします。
必殺ブーム真っ只中の大晦日、家族が居間で紅白を見ている傍ら、別の部屋の小さなテレビでワクワクしながら見た思い出がある作品です。非常に懐かしく思い出に浸ってしまいました。子供ながらに鮎川いずみさんは綺麗な人だなぁ。と思っていましたが相変わらず綺麗な人です。
バッハ:マタイ受難曲
西暦2000年は、バッハ没後250周年であり、多くのCDが発売された。マタイ受難曲も例外ではなかったが、なぜかこの新しいアーノンクール盤だけが翌年2001年年明け早々の発売であった。20世紀のマタイ演奏の<規範>?を打ち立てた一番大物のCDが最後に、しかも21世紀の最初の年を選んで<登場>というのは、「後出しジャンケン」の印象が無くも無い。
アーノンクールは1970年に世界で最初に、古楽器オケ、少年合唱、男性独唱者を用いてマタイを録音した。それは89年代のレオンハルト盤、そして両者の分担による宗教カンタータ全曲録音(現在アマゾンで取扱中!)などと並び、20世紀バッハ演奏史において特筆されるべき事柄であるだけでなく、バッハ演奏のスタンダード(ないしはミ!マム)を打ち立てたのである(ミニマムの一例を挙げるなら、今日聞かれるレチタティーボの歌唱法と、リヒターのそれを比較されたい)。
長らく再録音が待望されていたが、前(前)録音からちょうど30年後の2000年5月にようやく行われ、2001年初頭に発売されたのである。
演奏で印象的なのは、<静謐>と<激烈>という相反する要素が、全く妥協することなく、しかもそれが整然と<両立>している点である。全曲を流れる基本の情緒は<静謐>なのであるが、それが「静寂の中の激烈」とでも表現すべき情緒と、対立すると同時に両立している。この演奏は教科書的な、バロックの二元対立の世界を超越してしまっている。「光と影の両義性」「絶対美と汚辱の同時存在」「カオス的なコスモス」・・・こ!境地を的確に表現すべき言語を、残念ながら筆者は持っていない。
歌手は、プレガルディエン、ゲルネ以下、リート・オペラ・宗教曲のいずれの分野でも実力を発揮できる若手・中堅中心の布陣である。筆者は21世紀を担う世代の歌手が、アーノンクールの音楽言語と<作法>を、マタイで実践したことが非常にうれしい。特にゲルネについては、既に他の指揮者とバッハのカンタータの録音を行っているのだが、「アーノンクール=レオンハルト流のミニマム」を吸収しておらず、彼の将来を危惧していた。しかし、それもこの録音で解消された。
なおCDジャケットに注目すべきである。非常にリアルな「贖罪の小羊」の絵であるが、筆者はこれをアーノンクールのマタイ観のすべてを象徴するものと理解した。演奏にお!ても<贖罪>が全曲の中心と解されている印象を抱いた。
バッハ:マタイ受難曲 全曲
マタイはヨハネよりも劇的ではなく大河が流れるが如くゆったりと豊かに音楽が進んでいくが(勿論色彩は豊かだが・・・)、その作品の性格をよく捉えた演奏だと感じる。ヨハネはかなり劇的に演奏していたが、ここではかなりの節度をもって端正に美しく演奏されている。
合唱も相変わらず素晴らしいが、オケも本当に素晴らしい。オケの色彩が実に豊かでオケも正に歌っている。それからソリストも申し分ない。特にカウンター・テナーのロビン・ブレイズのいつものように色彩豊かに美声を自在に操りながらひたむきに心を込めた歌唱は素晴らしい。ゲルト・テュルクのエヴァンゲリストもいつもながら素晴らしく、ファルセットを巧みに使いながら正に職人と呼べる歌唱で演奏に品格を与えている。ペーター・コーイのイエスもまた素晴らしい。
人生で大切なことはすべてプラスドライバーが教えてくれた
どこかで見たよな「萌え」系表紙。
目次をめくれば、
見知らぬ惑星の言葉のような「クルマ用語」の羅列。
この本を私がうっかり手にとったのは、
魔が差した・・・もとい、「運命」としか言いようがありません。
そのうえ、泣いてしまいました・・・しかも3度。
この本を通して、私は3つの「初体験」をしました。
主人公の人生を追いながら
「クルマ好きの、ちょっとヤンキーな男の子」の気持を味わう。
性別も年齢も、関心のありようも、まるで異なる主人公に、
自分でもびっくりするほど感情移入してしまいました。
そして、主人公の成長ストーリーを通して、
仕事に対する姿勢や取り組み方を学ぶ。
置かれた立場も環境も、私とはまるで違うのに、
その学びは、本書のタイトル通りに普遍性のあるものでした。
・・・さらにまた、ペーパードライバーの私にとって
まったく興味のなかったクルマ用語まで
すんなりアタマに入ってしまったのです。
スリップストリーム、ホイールバランス、スナップオン、、、
そんな言葉に思わず萌えちゃう人も、
拒否反応を起こしちゃう人も、
本書を読み終える頃には、同じ気持ちを共有できるはず。
感動と学びと、疑似職業体験と。
いろんなものが詰まった、珠玉の一冊です。
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」
メサイア全曲
キリ・テ・カナワ(ソプラノ)
アンヌ・ゲヴァング(アルト)
キース・ルイス(テノール)
グウィン・ハウエル(バス)
シカゴ交響合唱団(合唱指揮:マーガレット・ヒリス)
シカゴ交響楽団
ゲオルグ・ショルティ
1984年録音
DECCA
私は年末にメサイアを聴くことにしている。私が所有するメサイアは、下記の10種。その中、デジタル録音でおすすめなのは、ガーディナー、ピノック、アーノンクールよりも、ショルティだ。理由は、それがキビキビした音楽なので、聴いてて疲れない(これは大事なことです)。ショルティのメサイアが思い出させることは、オラトリオは本来演技のないオペラであること、つまりオラトリオは面白くあらねばならない・・・それを、上記のバロック出身系の指揮者は、あるいは希薄にしてしまったのではあるまいか。(私はショルティのメサイアを初めて聴いたとき、第8曲「アリアと合唱 よきおとずれをシオンに伝える者よ "O thou that tellest good tiding"」の合唱が、まるでワルツに聞こえてびっくりしてしまった・・・いま聴くと普通の三拍子だが)
合唱指揮者のマーガレット・ヒリスの指揮はここでもうまい。つい一緒に歌ってしまう。
メサイア(1972年録音),リヒター,Lpo
メサイア(ドイツ語版、1974年),Charles Mackerras,オーストリア放送交響楽団&合唱団
メサイア(1979年),ホグウッド,エンシェント室内
メサイア(1982年),ガーディナー,EBS
メサイア(1985年),ショルティ,Cso
メサイア(1988年),ピノック,イングリッシュ・コンサート
メサイア(1996年),マクリーシュ,ガブリエリ・コンソート&プレイヤーズ
メサイア(2004年),Nikolaus Harnoncourt,CMW
メサイア(2006年),ヤーコプス,フライブルク・バロック
メサイア(2007年),Harry Christophers,The Sixteen