ベスト・オブ・SUM41 デラックス・エディション(DVD付)
ベストアルバムとして評価したら、☆4。一つ減らしたのは、自分が昔期待してたバンドの、現状に対する評価。ファースト聞いて胸を踊らし、セカンドでこれは期待できると思い、サードてあれこいつらその辺のポップパンクと変わらないまあご愛嬌、次に出たのが本格的につまらなかった「アンダークラス・ヒーロー」!? で、このベスト。まあ選曲はこんなもんか、ノー・リーズン入ってないのってどうなんだ?DVDはサムのPVってこんなつまんなかったけ?て思った。パターンが同じでまとめてみたら飽きるんだこれが。ただ、値段は良心的でお買い得ではある。第一期サムはとりあえず、次にどう成長していくか心配しながら見守りたいです。
君がために~楠木正成絵巻~ (講談社コミックスフレンド B)
「楠木正成絵巻」っていうからには、楠木正成主役!?しかも少女漫画!?疲れ目か…?白昼夢ですか!?ただの妄想?(爆)と我が目を疑ったが、ホントでした。
ただし…主人公はちいさい女の子・オリジナルキャラのあぐり。
主人公ではないものの、主要人物の正成もすぐに登場。しかし、父・正遠も絡んで冒頭からなにやら少女漫画らしからぬ不穏なムード満点で、かなりドッキリしてしまった。
これが却って読ませドコロで、やがて微笑ましいオチもあり、後の展開が期待される章ジメもあり、ヒロインがヒーローに惚れて報われないまでも尽くす…とまぁ、なるほど少女漫画的な展開ではあるが、ツボはしっかり押さえてあるなと感心。
正成の弟・楠木正季もなかなかいいポジション&キャラで登場し、妻の久子さんやちいさい楠木正行(多聞丸)の様子も描かれて、期待通りに大塔宮護良親王も…ちょっと武闘派というより品のよい雰囲気だったが、まずまずのビジュアル&インパクトで登場し、読み進める度にこちらのテンションも上がっていった。
それにしても冒頭から度々印象強く登場する敵キャラが誰か、よくわからず…。孫六…?湯浅宗藤って…誰だったっけ?(爆)とか、自らの記憶力の悪さに悩まされることしばしだったが、いい意味で南北朝をほとんど知らない読者目線で楽しめたかもしれない。
湯浅宗藤…「太平記」で出てくる湯浅定仏のことだ。確かに生没年未詳だし、いくらでもオリジナル設定は作れる。正成に下るところは史実だし、正成が武士や土豪たちをただ闇雲に攻め入って掌握したのではないところに、真っ先に触れてきたというのにも、好感が持てた。
「……正直 守りたいものがたくさんあるから戦など避けたかった
………けれど帝とてそれは同じ …
それでも国のために戦おうとなさる帝に 俺はこの身を捧げたいんだ」
正成のこのひと言などは、そこをわかってないと出てこない台詞だろう。
枚数の問題か、随所展開がやや性急な感はなくもない。それでも多聞天を正成に見立て、多聞天につかえる夜叉を主人公・あぐりに、湯浅宗藤を羅刹に見立てて鎌倉幕末の一風景をすっきりとわかりやすく描いた点は素晴らしいし、南北朝ファンにも、一般読者でも楽しめる内容だった。
続編、是非描いて欲しいものだ。
ちなみに巻頭には、少女漫画では珍しく、かなり丁寧な時代背景の説明と舞台地図が掲載されている。これ、フォント小さくて若干読みづらいが、簡潔で着眼点が素晴らしい。うっかり両統迭立のあたりから入りそうなものを、鎌倉幕府の北条得宗家から南北朝動乱に至るまでの流れが綴られており、作品の歴史的背景をしっかり踏まえた編集サイドの読者に対する配慮がうかがえる。
すっとばして本編読んで、あれ?な読者も、興味を持てばこのページを端からきちんと読んで、理解を深められるし、いっそう興味がわくかもしれない。
君いとほし~源義経恋絵巻~ (KCデラックス)
衝動買いでしたが損はありませんでした!!!!!!!!!私は、義経と与一の話が特にスキです。
歴史として学校でならった有名な人が主人公なのでよけい楽しく読ませてもらいました。
時代背景も現代よりずっと昔。だからこそ何かを感じられました。とても心にくる作品だとおもいます。
ひらひら (KCデラックス)
この作者の絵がとても綺麗で歴史漫画が大好きな私としては凄く気になっていましたが苦界と呼ばれた遊郭が舞台の恋‥何だか先が見えてしまう気がして躊躇していましたがやっぱりあの絵柄と作者の名前が覚えやすかったのもあり忘れられずだったので結局購入しました。出てくる美女たちはとても華やかで艶やかでそれでいて強い女性ばかりでしたがそれぞれ様々な事情を抱えて苦界に身を沈めざるえなかった者たちばかりであり絵も美しいのですがどこか消えそうな儚さを秘めていて‥お話も切ない物ばかりで危うささえ感じて胸が苦しくなりました。遊郭という場で身を飾り美しく装いながらも心はどうにも出来ないもどかしさ。未来など感ずることも出来ず先が見えない中で目標を見つけてひたすら這い上る女、心を凍らしてひたすら日々過ぎるのを待つ女、それとも‥選択肢なんか限られていた隔離された特殊な場所での物語。そんな中で生きる女たちはどこまでも切なくも美しい。そしてどこまでも危うくも強く決断していく‥読めば読むほどに絵柄の美しさと登場する女達に引き込まれていきとても読みやすく一気に読んでしまった。心中は切なさがいっぱいで複雑だと言うのに何故か清々しさを感じ‥きっと女たちの生き様がそう読ませてくれたのだと思う。繊細で何かを抱えている女たちの姿、表情、豪華な着物などもとても楽しく見ることが出来たので初めの躊躇がなんだったのかというぐらい凄く大切な本になりましたしこの作者さんの歴史漫画大好きです。