映画音楽大全集
このCDに収録されている「地下室のメロディー 」は、
2007年3月、現在、
『サントリーのコーヒー・BOSS無糖ブラック』のCM曲(オリジナル版)ではありません。
1987年4月、
『ホンダの3代目プレリュード』のCM曲(オリジナル版)ではありません。
映画「地下室のメロディ(Melodies En Sous-Sol)」サウンドトラックの
「Melodies En Sous-Sol(Generique)」が、
2007年3月、現在、
『サントリーのコーヒー・BOSS無糖ブラック』のCM曲(オリジナル版)です。
1987年4月、
『ホンダの3代目プレリュード』のCM曲(オリジナル版)です。
オリジナル盤による戦前欧羅巴映画主題歌集
1930年代のドイツとフランス映画の主題歌を集めたCD。
ドイツ編は、『会議は踊る』や『嘆きの天使』といったDVD化されている作品の主題歌だけでなく、今はほぼ忘れられたといってよいツァラ・レアンダーのようなナチス時代のドイツ映画のスターの歌まで網羅していて、その貴重さに驚きます。また、若干オリジナルとは違う歌手が歌っているもの(ヴィリ・フリチュの『新酒の歌』)もあるので、オリジナルと比較すると歌い方の違いや上手さも比較できて面白いです。
フランス編は、ルネ・クレールの『巴里の屋根の下』や『ル・ミリオン』といった名作から、ジョゼフィン・ベーカーにダミアといった名エンターティナー、そしてジャン・ギャバンやダニエル・ダリューといった俳優のイメージが強い人の歌が入っていてフランス映画ファン必見です。特に素晴らしいのは『望郷』の「あの人はどこに」。アコーディオンの響きが何ともいえない郷愁を誘います。
同じ19230年代の映画でも、ハリウッド映画とはまったく異なる音楽の魅力が詰まったCDです。
帝都ウィーンと列国会議―会議は踊る、されど進まず (講談社学術文庫)
「会議は踊る。されど進まず」という言葉で知られるウィーン会議。
ナポレオン戦争後のヨーロッパ再編成について話し合われたこの会議では、ヨーロッパの覇者として存在感を示したいオーストリア、これを機会に発言権を強めたい新興国ロシア、プロイセン、生き残りをかけて必死に立ち回る小国、紛糾する各国の間を立ち回り、敗戦国としての立場を脱却したいフランスと、さまざまな思惑が展開し熾烈な駆け引きが展開された。
その一方で連日開かれる華やかな晩餐会に、ウィーンに集った王侯貴族に取り入ろうとする人々、会議の恩恵にあずかろうとする人々でウィーンはお祭り騒ぎとなった。
この本はそんなウィーン会議の狂騒振りをいきいきと描写し、華やかな外見とは裏腹に各国の背後に展開した権謀術数の数々も浮かび上がらせている。
紛糾し、誰もが終わりが見えなくなりつつあった会議を終結に導いたのが他ならぬナポレオンの再起であったというのはなんとも皮肉。
またオーストリア帝国に君臨した名門ハプスブルク家と帝都ウィーンの歴史にも触れられていて、この時斜陽に向かいつつあるハプスブルク家の命運に思いを馳せることもできる。
文章も軽快で時にユーモラス。読みやすい好著といえる。
會議は踊る [DVD]
戦前に観た懐かしの独逸トーキー映画『會議は踊る』がDVDなる便利な装置で居ながらにして存分に愉しめるやうになりました。
ヴィーン會議を舞台にしては居るものの、音楽や装束など時代考証は適当に済ませて居るといふ面白き作品でしたこと。露西亜のツァーリとヴィーンの売り子嬢との唯一日限りの儚い恋を描いた夢の如きキネマでした。
当時まだ子供だった私は、リリアン・ハーヴェイ演ずる売り子嬢が無蓋馬車に乗って郊外のヴィラへ向かふ折りに歌う唄「唯一度だけ」の音盤を買って貰って、蓄音機でよく聴いて居たのを憶えて居ります。
皆様方も彼女になったつもりで御一緒に歌いませうね。
會議は踊る《ドイツ語完全版》【字幕版】 [VHS]
まあ何とお久し振りでリリアン・ハーヴェイの「会議は踊る」を見ることでしょう!
戦前ドイツのウーファ映画華やかなりし頃の「会議は踊る」。懐かしいですねえ。ウィーン会議に参集した欧州諸国の代表者たち、その中でひときわ素敵なロシアのツァーリ・アレクサンドルとウィーンの売り子嬢との、ほんのひとときの淡い恋物語。ヴィラへ招かれて馬車に乗ったリリアン・ハーヴェイが歌う「ただひとたび」の歌。当時まだ少女だった私はドイツ語の歌詞が分からないので、日本語版のレコードを買ってもらったのを覚えています。
今見直してみると、時代考証などは全くいい加減なものですが、「シンデレラ物語」はいつの世にも庶民の夢なので御座いますね。まだ御覧になっていない方々も是非とも一度御覧遊ばせ。