宇宙人のいる教室 (フォア文庫)
周りとちょっと違う、周りにうまくとけ込めない、ということだけでいじめの対象になってしまう子供の世界。
大人の世界も同じかもしれない。
ちょっと変な転校生レオナとごく普通だけれど親友のいないテツヤが友情を育む過程がさわやかに描かれています。
いじめをテーマとした物語はいじめる側の陰湿さやいじめられる側の苦悩を延々と語りがちですが、この小説は
二人の少年の成長に力点がおかれ、読んでいてとても前向きな気分になります。いつしか二人を応援している
自分に気がつくはずです。
いくつかの謎がそのまま明かされないのも児童文学らしく余韻を残してまたいい感じです。
大人にも子供にもすすめられる名作です。
メトロ・ゴーラウンド (偕成社ワンダーランド)
小学生の時に読んで、すっごく怖かった記憶があったので探して読んでみました。
友達が居なくなってしまったり、
知らない・得体の知れない街に迷い込んでしまったり、
更にそこからの出口が無かったり、
出れたと思ったら最後があんな形だったり。
という所が怖かったんだろうな〜と、今になって思います。
今になって読み返せば、そんなにでもないのですが…
10年以上経っていてもとても印象に残っていたので、
著者は誰だろうと思っていましたら、いつぞやの猫のコラムの方でしたか…
妙な因縁を感じます。
印象的、という事なのでしょうね。