大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇 (幻冬舎文庫)
爆笑することって、あるんですね。
初めての経験です。
最初は、咲のまったりした「つぶやき」に、少々飽きたころから、
グイグイ引き込まれていきます。
旅行は旅行でも、地獄旅行。
それを、「ま、いいか」的に自身の中で消化して、
しかも集合場所は五反田駅前のとうきゅうとか…
(よく行ってますが、地獄に行ける場所だったんですね…)
えー、納得するの?
とか、
受け入れてるし!
みたいな箇所がたくさんあって、
なんだかウケました。
説明するのが面倒になって、「ま、いいか」…でいいのかな?
やっぱり、どんなにマンネリでも面倒でも、相手が気分を害するかもしれないけど、
言いたいこと、伝えたいことは、伝えるべきでしょう。
5月の映画、すごく楽しみです。
大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇
若い夫婦の"地獄"への旅行記であまりストーリーらしきものはないが、非日常の地獄旅行という素材を使って日常的な感情をうまく 表現している。
たとえば、"主人公感"ということば、読者にそういう感じってあるなあと思わせる。 また、地獄旅行中の二人が感じることはインドや東南アジア、中近東などの田舎を旅したことがある人ならきっと自分の過去の旅での自分の感情を思い出すことだろう。
ちょっと千と千尋に似すぎているような気もするけど、読了後にいい旅をしたという気持ちにさせてくれる一冊だ。