フェニックス・ライジング
1stアルバム『Into The Eye Of The Storm』で衝撃的なデビューを飾った彼らだが、
わずか11ヵ月という期間を経て届けられたこの作品は更に完成度を高めているのは驚きだ。
前作に比べると曲が長くなり、より大作主義の傾向を深めたといえるが、
決して冗長・退屈という印象はない。
それは、ヴィタリ・クープリ(key)とロジャー・スタフルバッハ(g)の速弾きに加え、
ジョン・ウェスト(vo)の表現力豊かな歌声が加わった「黄金のカルテット」があるからに他ならない。
緊張感のあるリフが印象的な1)AREA 51、
個人的にイチオシのシャッフル曲2)Through The Gate、
前作に続きDEEP PURPLE風の4)Blood Brother、
イントロから疾走感あふれる5)Into The Blue・・・
などすべての曲がパーフェクトな仕上がり!
ネオクラシカルHR/HM、プログレッシブHR/HMの2つの様式美世界をつなぐ、
けだし名盤と言えるだろう。
マシーン
ARTENSIONの作品の中では一番存在感の薄い感じが・・・。このバンドの持ち味であるスリリングさが薄いです。ジョン・ウェストの迫力のある超絶ヴォーカルも聞けないことはないですが、ちょっとインパクト薄いです。メロディが単調なのもちょっと残念。悪くはないんですけどねー。
ニュー・ディスカヴァリー
やっぱり、このアルバムを聴いて思うのだがジョン・ウェストは、ロイヤル・ハントを、ヴィタリ・クープリはリング・オブ・ファイアーを脱退して、ジョンとヴィタリの二人でアーテンションに専念してもらいたいと願ったのは僕だけではないと思うのである。
ジョンのハイトーン・ヴォイスとヴィタリの超技巧キーボードのコラボレイトが、一番良いバンド形態ではないだろうか。