SAPPUKEI
この音源を聴くたびに、このバンドの素晴らしさをつくづく思いしらされます。
僕がこのバンドに感じる魅力は幾つもあるのですが、1つはフロントの向井さんの楽曲や詩から感じる、どこか一歩遠くから、時にははるか彼方から世の中を見つめているような世界観(僕の個人的な主観)だろうなと思います。
そして、出てきたロックな音の中に強い和の精神を感させられるという面においては尊敬の意を表します。
更に僕がもっとも強い魅力を感じるのは、どの楽器もそれぞれが主張していながら、なおかつ全体が強い塊に聴かせてしまう、言葉では説明できない感覚です。彼らの中には楽しいだけではない何か特有の感覚があるのではないかと想像したりするのです。
とにかくバンド名だけでも大発明な彼らは僕にとっては別格で、彼らの「今」をリアルタイムで感じる事ができる幸せを強く感じています。
決壊 上巻
凄い。
ドストエフスキー没して百年余。ネットや映像等のメディア内では、誰もがラスコーリニコフになりうると同時に、誰もがラスコーリニコフを裁く判事となりうるし、イヴァン・カラマーゾフに殺人を示唆されたというスメルジャコフになりうる。そしてこの小説においては、スメルジャコフ的遺伝子をもち、スメルジャコフ的成育環境にあった者たちの復讐とも言うべき事態が起こる。
この小説の凄さは、ドストエフスキー的な対話を軸に、ネットやメディアに溢れる言説を本物そっくりに活写し、かつ登場人物ひとりひとりの血を、体温を、リアルに濃密に伝えてくることだ。
残虐な連続殺人に対して、メディアの新情報を今か今かと待ち、残虐な事実を知るたびに、やり場のない怒りを紋切型の喋りでしか表現できないもどかしさに腹立つ、という状況は、まるで現実そのもので、犯人の少年や家族の言葉は雑誌やテレビというメディアを通して、実在の事件そのものだ。そこに生身の少年がリアルに描かれることで、コメンテーターや教育者の正義の言説の空疎さが浮き彫りになってしまう。
殊に沢野一家の悲劇は、前半のリアルな一家団欒の描写を経て、痛ましく胸に迫り、はからずも平成のスタヴローギンとなってしまう沢野崇の造形は真に魅力的だ。
かなり前に同じ作者の「高瀬川」のレビューで「リアルな細部はおもしろいけど、急にエラソーな作者がカオ出すと興ざめ」と書いたけれど、平野啓一郎がここまでの構築力を持つに至るとは……不明を恥じる。ドストエフスキー以来のドストエフスキー的興奮で、寝食忘れて読んでしまった。
DVD 怪奇大作戦 Vol.2
幼い頃に見た記憶・・そして、記憶に残っているタイトル。「散歩する首」は今見ても怖い!映像が今でも十分に通用します。30分番組にまとめられた、恐怖の世界。そして、解決に向かいながら現れてくる人間の悲しみ・・・。ずっと探していたシリーズが今、デジタル・リマスターで鮮明に蘇ります。今、放映されている戦隊物よりも特撮の質は良いのではないでしょうか。まぁ、円谷ですから安心、信頼できる映像になっています。とにかく、恐怖の映像に引き込まれていきます。
テイルズ オブ デスティニー リオン・マグナス (1/10スケールPVC塗装済み完成品)
無事に販売することになって本当に良かったです。
やはりこれだけのクオリティのものをあのような事件だけで販売中止にしてしまうのは勿体無いですよね。
ところでレビューに書いてあることとは裏腹な評価をしている方が一名いらっしゃいますが何がしたいんでしょうか?
販売再開されないから☆一つという恨み評価なんでしょうか…。逆効果というかもう少し考えてレビューしましょう。